ダブル高気圧が強まり、さながら”典型的な梅雨明け猛暑型”に
梅雨前線が北上し、梅雨明けのリハーサル
タイトル画像にあるとおり、きょう3日(水)は南海上から本州付近に太平洋高気圧が張り出し、その上層には大陸からはチベット高気圧が張り出すという、いわゆるダブル高気圧に覆われる典型的な梅雨明け猛暑型の気圧配置となっています。
もしこのままの形が続くならば、梅雨明けの発表があってもおかしくない状況ですが、どうやらこのダブル高気圧の勢力は、きょう3日(水)からあす4日(木)にかけてがピークで、その後、やや勢力が弱まるために、今回はさながら梅雨明けのリハーサルという形になっています。梅雨明けはリハーサルであっても、まさに本番と同じような暖気に覆われて、猛暑が勢いを増してきそうです。
きょう3日(水)の最高気温は、高知県江川崎で37.1度と、ことし全国で初めて37度以上となったのをはじめ、35度以上の猛暑日の地点数は、44地点に達し、6月14日の16地点を超え、ことし最も多くなりました。そしてこの猛暑はあす4日(木)にはさらに勢いを増しそうです。
あす4日(木)は猛暑日範囲が拡大
あす4日(木)の予想最高気温を面的にみると、上図のように、関東平野で最も大きく35度以上の猛暑日範囲が広がっていて、静岡県から愛知県あたりにも紫色が目立つ予想となっています。
あす4日(木)は40度近い計算も
あす4日(木)の予想最高気温をみてみると、気象庁による予想では、静岡で38度と、きょう3日(水)高知県江川崎で記録した37.1度を超え、ことし全国で一番の暑さとなる予想です。次いで、関東甲信から東海地方にかけて35度以上の猛暑日予想が多くなっています。東京都心は33度の予想です。
さらにコンピュータによる予想では、MSM予想で、山梨県勝沼と静岡県清水で39.4度、群馬県上里見と静岡で39.0度など、一段と高い予想値がはじき出されています。GSM予想はやや控えめですが、それでも関東甲信から東海にかけて35度から36度予想が多数出ています。東京都心は、MSM予想では34.5度、GSM予想では33.4度となっています。
熱中症警戒アラートが、千葉、埼玉、静岡、三重、和歌山、徳島、福岡、長崎、大分、鹿児島、沖縄に発表されています。室内等ではエアコン等により涼しい環境にして過ごし、その上で、こまめな休憩や水分補給・塩分補給を心がけて下さい。
真夏日はずっと続く
今回ダブル高気圧の張り出しに伴う梅雨明けしたような夏空と厳しい暑さは数日間がピークとなりますが、その後、関東以西で梅雨空が戻る所でも、30度以上の真夏日はずっと続く予想です。7月に入ったので、真夏日はあたりまえということにもなりますが、7月半ばにかけては、大雨と猛暑が隣り合わせの状態が続く見込みです。