米有力サイトがFA市場を予測!ダルビッシュはカブス、田中将大はフィリーズへ?
MLBが正式にオフシーズンに突入した。各チームが40人枠の入れ替えやチームが契約オプション権を有する選手たちの処遇の発表を開始するなど、オフの動きが早くも活発化している。
そんな中、MLB専門の米有力サイトの『MLB TRADE RUMORS』が2日、このオフにFAになるトップ50選手の契約チームを大胆予想している。日本人選手に関しては、ダルビッシュ有投手がカブスと、さらに田中将大投手も契約破棄でFAとなりフィリーズと契約すると予想している。
まず同サイトがトップ50の第1位に紹介しているのがダルビッシュ投手だ。予想ではカブスと6年総額1億6000万ドル(約180億円)で契約するだろうとしている。
ダルビッシュ投手については、ワールドシリーズでの投球はさておき“今年のFA市場で一番の先発投手”との評価を与えている。今シーズンはトミージョン手術後初めて故障なくシーズンを乗り切り、ポストシーズンを含め200イニングを突破していることが評価の対象になっている。
これまでFAになった先発投手で平均年俸2500万ドルを超える契約を結んだのは4人しかいないが、ダルビッシュ投手が5人目になるとしている。またトミージョン手術を受けた投手がFAから契約した最高額はジョーダン・ジマーマン投手の5年総額1億1000万ドルだが、これもダルビッシュ投手が上回ると予測している。
ワールドシリーズ終了後にダルビッシュ投手はドジャース残留を表明しているが、『Los Angeles Times』紙のヒューストン・ミッチェル記者もドジャースとの再契約はないとの見方を示しており、残留の可能性は微妙な状況だ。カブス以外ではフィリーズ、ナショナルズ、カージナルス、アストロズ、ツインズがダルビッシュ投手獲得に興味があるとしており、こちらはダルビッシュ投手の希望通り、ワールドシリーズを狙えるチームが揃っている。
そして田中投手も堂々の5位にランクインし、フィリーズと5年総額1億ドルで契約するだろうと予測している。
今シーズンの評価に関しては“自身最悪のシーズン”だったとし、飛球の21.2%が本塁打になってしまったことを例に挙げている。その一方で、シーズン後半は自身最高の三振奪取率を残し、防御率も3.77に留まっているとの評価ポイントを指摘。さらに本塁打を許さなかったポストシーズンの投球も好評価を与えている。
さらに田中投手が契約破棄を選択することは正しい選択になるだろうと論じている。その理由として現在のヤンキースは年俸総額を抑える方針を打ち出しており、ヤンキースに残った場合は破格な額で1、2年の契約延長を提示し、田中投手の平均年俸を下げようとするだろうとの予測を加えている。
また田中投手が契約破棄を選択した場合、ヤンキースは田中投手に対し、移籍先からドラフト指名権を獲得できるクォリファイング・オファーを提示するだろうとしている。その上でフィリーズ以外にカブス、ナショナルズ、アストロズ、カージナルス、ドジャース、エンゼルス、ツインズ、マリナーズ、レンジャーズ、ブルワーズが獲得に乗り出すだろうと予測しており、強豪チームの名前がズラリと並んでいる。
まだ田中投手が契約破棄するかどうかは確定しているわけではないが、ダルビッシュ投手同様に高い評価を受けていることは間違いない。MLB挑戦前の日本人選手以外で、これほどFA市場を騒がせる存在になったのは今回が初めてだろう。
果たして来シーズンの2人の所属先はどのチームになるのだろうか。