【赤穂市】「桃井ミュージアム」でステキな企画展開催中。1月13日にはイベントも。
赤穂御崎の高台にある「桃井ミュージアム」。恋人の聖地・赤穂御崎にふさわしいさまざまな設備も充実しており、老若男女を問わず人気のスポットです。そんな桃井ミュージアムの今年初の企画展をダブルで開催しているとのことで、早速お邪魔しました。見どころがいっぱいでついつい長居をしてしまいました。
「旅するコラボ展2024」は約50点を展示
まず1つの企画展は「旅するコラボ展2024」です。
嵩(だけ)文彦さんと森﨑大青(もりさきたいせい)さんによるコラボ展。
嵩さんは、札幌在住の俳人・詩人でありコラージュ作家。また、森﨑さんは姫路在住の川柳・和歌の作家です。
お二人の関りは、播磨の田園風景を描き続けた日本画家であった森﨑さんのお父様、森﨑伯霊(はくれい)さんのファンだった嵩さんから森﨑さんへお手紙が来たことから。
2023年4月に、北海道・千歳で初のお二人のコラボ展をしたそうです。
2022年4月に「ふたたびの春 伯霊親子展」を桃井ミュージアムで開催したご縁もあって、今後巡回するコラボ展の最初の開催場所が桃井ミュージアムになったというわけ。
何とラッキーなことに、追加の作品展示に来られていた森﨑さんにご案内をしていただくことができました。
「川柳、短歌、詩、コラージュが入り乱れ」と書かれたご案内のはがきにもある通り、嵩さんの詩を森﨑さんが書にし、それに合わせて嵩さんがコラージュしたり、またその逆だったり。「嵩さんに倣って、私がコラージュした作品もあるんですよ」と森﨑さん。
作品はどれも味があって楽しい。
遊び心にあふれています。
コラージュは、包装紙をいろいろ貼り付けたものもあり、雑誌やパンフレットの一部を使っているものがあったり。
「これはね、雑誌のキャッチコピーの部分を切り取って、貼り付けているんだよ」と森﨑さん。
作品はすべて販売しているそうなので、ゆっくり見学して自分の好みを見つけてみてはいかがでしょう。
こちらは嵩さんから森﨑さんに届いたお手紙。封筒の裏も表も見えるように工夫して展示したものです。「嵩さんはね、”こんな本読んだんだよ~”ていう日常を綴って送ってくれることもあるんです」と森﨑さん。こんなお手紙をもらったらテンション上がりますよね。
賛助展示として、森﨑伯霊さんの作品の展示もあります。なんだかホッとするような絵で癒されます。
森﨑伯霊のポストカードも販売していますのでこちらもチェックしてみてくださいね。
「赤穂雲火焼陶板絵」展も圧巻
そしてもう一つの展覧会が「赤穂雲火焼陶板絵」展です。
こちらは赤穂雲火焼作家の長棟州彦さんが、茶道具や食器など立体的な作品が多い焼き物である赤穂雲火焼を、あえて絵画のように陶板で表現したもの。いわば”煙と炎で描いた陶板”です。
長棟さんは、今年の1月の展覧会に向けて、今年の干支である「龍」や地元の山である「赤穂富士」などテーマを決めて作陶したそうです。力強さを感じる作品が多く、新年から元気をもらえそうですね。インテリアとしてすぐ飾れるように額装しています。
一番「赤穂富士」が表現できた作品がこちらだそう。
建物の入り口付近に設置した幟(のぼり)の字も、長棟さんによるものです。
入ってすぐのところに展示された壺は、水琴窟の音色が自然な音で響くように工夫されています。「辰の初鳴き」と名付けられていますが、こちらの音も聴いて帰ってくださいね。
会期中にはイベントも開催しますので、ぜひこちらにもご参加ください。
赤穂雲火焼陶板絵と旅するコラボ展2024
とき:1月5日(金)~29日(月)
<イベント>
とき:1月13日(土)14:00~15:00
内容:古山公平(詩の朗読)・嵩文彦(コラージュの話)・森﨑大青(場踊り)
桃井ミュージアム
住所:兵庫県赤穂市御崎634
電話番号:0791-56-9933
営業時間:9:00~16:00
休館日:火曜(祝日の場合は翌日)
入館料:館内で使える500円の金券を購入
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