意外にも日本各地の味が集まる町・名古屋。その中でついつい立ち寄ってしまう、どこか懐かしいお店もあるものです。

私の中では、その一つが栄の路地裏に位置する「長崎ちゃんぽんたなべ栄店」。サラリーマンに愛される老舗ちゃんぽん屋さんです。

ちゃんぽんは言わずもがな、長崎県の郷土料理。長崎は大学生のころ、歴史の研究で私がよく足を運んでいた場所で、市街地でよく食べていました。

それだけに、ふと懐かしさに浸りたいときに、足を運んでしまいます。

もちろん、名物のちゃんぽんもオススメなのですが、このお店ならではの味ということで、今回は「カレー皿うどん（税込850円）」をご紹介！

ちゃんぽんに添えられる具材を、特製のカレー餡と和えて、うどんの上にかけた一品です。皿うどんといえば一般的には、パリパリの麺をさしますが、このお店ではちゃんぽん麺をそのまま使用しています。

それでは、昔ながらの年季に入った店内で、料理が提供されるのをゆったりと待ちます。この時間がどこか非日常で好きです。

そして肝心の「カレー皿うどん」はこちら。具材がモリモリと、とてもボリューミーな一杯となっています。テーブルと到着するとモクモクと湯気が立ち、食欲をそそりますね！

中太のちゃんぽん麺に、しっかりと餡が絡まるのが特徴です。

モチっとして食べ応えのある麺と一緒に、ちゃんぽんスープの豚骨とカレーが両立した味わいが、口いっぱいに広がります。

カレーカレーしすぎず、あくまでアクセントとなっているので、具材と餡の繊細な旨味がしっかりと生きています。少しスパイシーなところも、寒い冬には温まる美味しさです。

大盛りにしなくてもお腹いっぱいになれるボリューム。これだけ野菜が摂れるということも支持されている理由でしょう。昔懐かしい大衆食堂の趣とおもてなしを継承しているお店。

仕事で疲れていても、この一杯を食べればますます元気になれます！こういうお店の存在は本当に貴重ですね。名駅にもお店があるので、ぜひ足を運んでみて下さい。