市街地に住んでいても、意外と四季は感じられるもの。自然のイメージがあまりない名古屋も例外ではありません。そこで今回は、名古屋の秋の紅葉スポットを連載形式でご紹介していきたいと思います。

第6弾は、名古屋市周辺の「定光寺野外活動センター展望塔」です。

「定光寺野外活動センター」があるのは、守山区と隣接する瀬戸市定光寺エリア。知る人ぞ知るスポットなのですが、センターの敷地内にはなんと5階建て相当分の展望塔が立っているのです。

展望塔に上り切ると、360度にわたって絶景が広がります。名古屋近郊の山並みや、12月でも山肌に広がる紅葉が見事です。

まずは北側から。定光寺周辺の山々と春日井三山が広がります。鮮やかな紅葉の峰の先には、なんと木曽の名峰・御嶽山（おんたけさん、標高3,067m）。これほどスケールの大きい山岳パノラマが、まさかこんな場所から見られるとは...！

天気が良ければ遠く、霊峰「白山（はくさん、標高2,702m）」の山並みも望むことができます。

こちらは西側。犬山から小牧方面まで、丘陵から町へ変わっていき、広大な濃尾平野を望みます。

左上にあるのは、小牧長久手の戦いの舞台にもなった「小牧山（こまきやま、標高86m）」。地図と照らし合わせながら景色を眺めるのも面白いです。

そして南側。こちらでは美しい紅葉の先に、先ほども冒頭で触れた名古屋市最高峰の東谷山（とうごくさん、標高198m）を望みます。そして遠く見えるのは、名古屋駅周辺の高層ビル群。

こうやって見渡してみると、東谷山が名古屋でいかに存在感のある山なのか、実感ことができます。山麓に尾張首長の墓と言われる志段味（しだみ）古墳群や白鳥古墳群が形成されている理由がなんだか分かる気がしてきますね。

東側には、東部丘陵を代表する「猿投山（さなげやま、標高629m）」の山並みが広がります。展望塔の柱を窓のようにして撮影してみました。

なだらかな山麓を形成しながら、少し尖った山容が特徴的！猿投山周辺は東海自然歩道が続く、名古屋近郊の登山のメッカと言える山域です。

いかがでしたでしょうか。知る人ぞ知る「定光寺野外活動センター展望塔」。圧倒的なスケールの紅葉に出会いに、ぜひ一度訪れてみてください。

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