「梨泰院事故」の死亡者は14か国154人! 女性98人、男性56人 判明した被害状況と政府の対応
一昨日(29日)夜10時にソウルの繁華街、梨泰院通りで起きた群集の転倒事故は数百人の死傷者を出したことで韓国のみならず、世界中に衝撃を与えたが、31日午前10時現在、判明した被害状況及び現状は以下の通りである。
▲当日の梨泰院駅利用客:13万131人(乗車客4万8558人、降車客8万1573人)でコロナ前の2019年の時よりも3万4千人も多かった。
▲動員された警察官数:約200人 事故後に配備された警察官は約2千人
▲死亡者:154人(女性98人、男性56人)10代=11人、20代=103人、30代=30人、40代=8人、50代=1人、年齢不詳=1人
▲負傷者:149人(重症者33人 軽症者116人)
▲外国人死傷者:死亡者26人 負傷者14人
▲国別内訳:5人=イラン、4人=中国、ロシア、2人=米国、日本、1人=豪州、フランス、オーストリア、ノルウェー、ベトナム、タイ、ベトナム、スリランカ、カザフスタン、ウズベキスタン
▲警察への安否確認問い合わせ件数:3580件
▲救急活動:事故発生から30分後に救急車が現場に入ったが、人混みの中、現場から抜け出すのに20分かかった。ソウル市の救急車だけでは足りず、首都圏の京畿道や仁川からも救急車が出動していた。
▲移送された病院:事故直後は梨泰院から1km離れたソウル市内の順天郷大学校付属病院に移送された。死傷者の約4分の1がこの病院に運ばれたが、その後順次にソウル大病院や国立中央病院、東国大病院などに再移送され、最終的には近県の京畿道や仁川などの病院も含め43カ所の病院に収容された。
▲政府の対応:尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は10月30日から11月5日まで国家哀悼期間に設定し、龍山区を「特別災難地域」に指定。哀悼期間中はすべての政府や自治体、公共機関は緊急でない行事の延期が要請された。また「特別災難地域」に指定されれば、遺族に慰労金や葬儀代(最大で1500万ウォン)が支給され、負傷者にも治癒支援金が支給される。保健福祉部は「梨泰院事故収拾本部」を設置し、負傷者と遺族を対象に医療とケアーの支援を開始した
▲ソウル市の対応:ソウル市と龍山区は雑踏事故の犠牲者を追悼するためソウル支庁前の広場と現場に近い緑莎坪駅広場に合同焼香所を設置した。市主催行事を全面中止し、11月5日まで弔旗を掲揚する。ソウル警察庁も次長を本部長に「警察災難対策本部」を設置する一方でソウル警察庁捜査次長を本部長とする捜査本部を科学捜査チーム151人、被害者保護チーム152人、尖端捜査チーム105人から成る475人で構成。通報者、目撃者、周辺の店からの証言を得て、事故原因を究明する。
▲梨泰院観光特区協議会の対応:梨泰院路周辺100か所が31日まで営業を自主的に中断する。
このほかにテーマパークのロッテワールドなどがハロウィーンイベントの全面中止し、関連商品を撤去したほか三星電子やLG電子などもハロウィーン関連宣伝、広告を全面的に中止した