梅雨明けした関東甲信なども、猛暑とゲリラ雷雨の共存型の夏空が続く
太平洋高気圧の張り出しは、あまり強くはない
きょう18日(木)午前11時、気象庁から関東甲信と東海地方が梅雨明けしたとみられると発表がありました。本州付近では、きのう17日(水)の九州南部に次ぐ梅雨明けとなりますが、その他の地方、例えば近畿や九州北部などは梅雨明けしていません。これは太平洋高気圧の勢いがあまり強くないためです。
太平洋高気圧の勢いが強い場合は、関東から九州にかけて一斉に梅雨明けすることもありますが、今回はまだそこまで強くはないため、バラバラに梅雨明けが発表されている状況です。
上図は、今週末21日(日)の太平洋高気圧の予想ですが、南海上から本州付近に張り出してはいるのですが、関東などでは勢力がぎりぎり及んでいる状態で、このような状態だと西回りで暖かく湿った空気の影響を非常に受けやすく、さらに北からは気圧の谷(寒気)の影響もあり、暑さに加えて、非常に不安定な夏空になりやすい傾向があります。
雷の発生確率がかなり高い
上図は雷の発生する確率を表したもので、東日本や西日本では、週末にかけて高い確率となっていますが、特に関東地方では、一段と高く計算されています。
例えば、あさって20日(土)夕方の発雷確率は、熊谷で88%、宇都宮で85%、前橋で83%など、80%以上の極めて高い計算となっていて、都内でも八王子79%、府中53%など高く、都心は27%となっています。
いわゆる夕立といえばそれまでですが、晴れていても、午後は短い時間で天気が急変し、激しい雷雨に見舞われるおそれがあります。夏休みも始まる時期で、山や川へお出かけの方も多いと思いますので、短い時間での天気変化に十分ご注意ください。
猛暑と雷雨の共存型
上図はウェザーマップによる10日間予報です。週末にかけて、雷マークが目立っているのがわかります。さらに来週も安定した夏空とはならずに、晴れマークと雷マークが共存している予報が多くなっています。
週末の際立った不安定から比べれば、来週は太平洋高気圧の張り出しが強まる予想で、晴れる時間が長い分、猛暑が際立ちますが、それでも内陸を中心に、連日、雷雲が発生する可能性があります。
盛夏期は雷雲の発生しない安定した夏空の方が圧倒的に少ないものですが、来週にかけても安定した夏空は到来しない見込みで、猛暑と雷雨の共存型に、しばらく要注意な天気が続く見込みです。