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THE BOYZ赤裸々に語る K-POPグループがステージに臨むまでの”ホンネ“と”レッスンの日々”

THE BOYZ 提供:IST ENTERTAINMENT

(インタビュー後編)2023年12月7日、都内でTHE BOYZに会った。

前日にファンソング「Dear.」を公開してすぐ、翌々日にはベルーナドームでの「Music Bank Global Festival 2023」に出演を控えていた。

のみならず11月下旬から「WATCH IT」での韓国での活動、12月初頭にはソウル・KSPO DOMEにて「THE BOYZ 2ND WORLD TOUR : ZENERATION」のアンコールコンサート(追加公演)を終えたばかりだった。

インタビュー後編では、いかにして彼らがステージやカムバックに向けた準備を行っているのか、彼らの最近の時間の過ごし方を細かく聞き出した。そして最後に日本のTHE Bへのメッセージを。

インタビュー前編:THE BOYZインタビュー 東京でのひとときに語った「日本のお気に入り」「最新曲」「最近の心境」

メンバーが語った「レッスンでの約束事」

―その「ステージまでの不安」をもう少し掘り下げてお聞きしたいです。アーティストたちがどんな努力をして、どんな思いで、そしてどんなスケジュールでステージの日に臨むのか。ファンの方々だって試験勉強だったり、仕事上の締切だったりを抱えて日々を過ごしているものです。そういう「期日が決まったスケジュール」のなかでTHE BOYZはどうしてるのかな、と。

ケビン:実際に、今回はTHE BOYZ 2ND WORLD TOUR ZENERATIONのアンコールコンサートだったので、5月に行われたコンサートを締めくくる意味での追加公演でした。ここでは、5月にはなかった新しいステージも準備したんです。また今回は、新しい曲や新たに編曲された曲もありました。完全に新しい振り付けを作ったりもする。新しいことをやると同時に、少しだけ5月の時点で覚えていた振り付けを忘れる、ということもあります。それをもう一度思い出しながら練習するという準備もありますね。それらと同時に、韓国の音楽番組で披露する新曲「WATCH IT」でのカムバックの準備も同時に行いました。

エリック:今回のコンサートでは確かに新しい振り付けもありましたね。それらを同時に進行しながら、「WATCH IT」でのカムバックの準備もしていました。練習の際は、メンバー同士で決めた事項をどう進めていくか。これを中心にやりました。例えば、コンサートの曲が全30曲あるとしますね。

すると「今日は必ず1曲目から5曲目まではやって帰ろう」と約束して、実行するんです。

翌日は6~10、その次は10~15といったふうに。自分たちで決めたことを必ずやって帰ると約束して実行しました。そしてコンサートが近づくと1番から30番までを繰り返し、体に覚え込ませる、という。コンサートはまた、普段の楽曲を通じたカムバックでの活動(主に音楽番組出演)とは違い、振り付けを一緒にやってくださるダンサーたちと一緒にやるものです。呼吸を合わせるのも練習の重要な要素ですね。11月の下旬から最近までは1日に2つのことをこなしながら、忙しく準備していました。

―ちなみに、レッスン中にそれをリードするコーチのような人がいるものなのですか? あるいは自分たちで話し合いながら進めている?

エリック:パフォーマンスディレクターの先生がいらっしゃいますし、ディレクターがいない時は、僕たち同士で練習して、お互いを見ながら進めています。先生がいれば、先生が合わせをしてくれますし、いない時は自主的にやる。そういったところです。

―1日のスケジュールもすごく忙しかったでしょう。

ソヌ:一日の最初にまずコンサートの練習をして、それが終わった後にカムバック曲の練習。そうしているうちに、11月20日の「WATCH IT」のショーケースがやってきました。その後は音楽番組に出演して、スタジオに戻ってきて、その間にも練習をしていました。

ソヌ 提供:IST ENTERTAINMENT提供
ソヌ 提供:IST ENTERTAINMENT提供

不安を解消するのはやっぱり…

―そういった忙しい日々、いったい何がTHE BOYZの癒やしになっているのですか? 

サンヨン:さっきケビンからも話が出たけど、正直、本当に不安もあるんですよ。ステージで間違えたらどうしよう、動線を忘れたらどうしよう…と。でもジュヨンが言った通り、集中して乗り越えていくことですね。メンバーがいっしょにいて、お互いに信じあっている。この点も大きいです。だからこそステージ上で素晴らしいシナジーが生まれていると思っています。そして何より、ファンの方々が応援くださるので、そこで力を得ることができます。その歓声、応援、そして現場にいらっしゃらなくても、THE B同士で小さなイベントを開いてくれているという情報も力になります。準備期間を終え、ステージに立つ時は、その不安よりもワクワクして、楽しい気持ちが湧いてくるんです。不安があるから一生懸命やって、その後はもう…THE Bがいるから…。

サンヨン 提供:IST ENTERTAINMENT
サンヨン 提供:IST ENTERTAINMENT

キュー: 常に不安はあるものですが、ファンの皆さんが大きなエネルギーを与えてくれるので、その力を受けてもっと頑張れます。

―11月中旬からの忙しい日々を経て、12月9日のベルーナドームでの「Music Bank Global Festival 2023」に臨みます(インタビューは前々日に行われた)。初めての会場でしょう。どんな思いを抱いていますか?

ジュヨン:初めての場所ですよね。韓国でも音楽番組では様々なステージに立ちます。じつのところ、滑りやすい場所もあれば、狭い場所もあれば、とても広い場所もあります。そういったなかで僕たちは、振り付けの練習をする際にしっかりと立ち位置に番号などを打ちながら確認していくんです。同時に、ステージにあったアドリブ的な特別な動きをする際には、それを最大限に生かしながら進めようと決めています。

ヒョンジェ:初めて立つ場所であれ、頻繁に使う場所であれ、THE Bが目の前にいる限り、場所に関係なくいつもメンバーたちは同じ心構えで臨めますよ! 場所は関係なく、僕たちを応援してくれるファンがいることが最大の強みです。

ヒョンジェ 提供:IST ENTERTAINMENT
ヒョンジェ 提供:IST ENTERTAINMENT

来年2月にまたお会いしましょう

―最後に日本のTHE Bへのメッセージを。

ニュー:いつも手紙をたくさん送ってくれて、たくさんの愛を送ってくれています。ありがとうございます。もう少し待っていただければ、また良いニュースがあるかもしれません。

―おっ? スクープですか?

ニュー:いえいえいえ。韓国でまた新しいアルバムを準備しているのと、日本での「THE BOYZ FAN CON 2024:ZENERATION-ENCORE IN JAPAN」は発表されてますよ! 2月には再びよい姿で会えるように準備しています。

ニュー 提供:IST ENTERTAINMENT
ニュー 提供:IST ENTERTAINMENT

キュー:今年は僕らとしても日本の仲間たち(THE B)にたくさん会いに行くように努力しました。そして、たくさんの方々が応援してくださいましたよね。僕たちもその応援にパワーをもらいました。来年ももっと多くの方々に会えますように。お身体に気をつけて、ずっと見守ってください。

ジェイコブ:日本のTHE Bとは最近のイベントや表彰式で会いましたよね。頻繁に会えてとても幸せです。来年もたくさんお会いできるよう頑張ります。2月のファンコンサートまで、もう少しお待ち下さい。

ヒョンジェ:常日頃からお話させてもらっていることと同じです。僕たちがベストを尽くせるようにして下さりありがとうございます。僕たちはふだん韓国にいるので、たくさん会えないかもしれませんが、心はいつも一緒にあると言いたいです。

エリック:日本のTHE Bの皆さんはいつもとても明るく、素晴らしいエネルギーを僕たちメンバーに与えてくれるような気がします。とても感謝しています。2月に開催されるファンコンサートでは、僕たち11人がTHE Bに多くの力とエネルギーを与えるステージをお見せする予定です。そして来年の日本の活動にも期待してください。

ソヌ:メンバーみんなと同じ気持ちですよ。好きだと言いたいです。大好きです。※

※好きです、大好きですは日本語で。

ケビン:2023年に素晴らしい思い出を作ってくれた日本のTHE Bの皆さんにとても感謝しています。これだけでも心がいっぱいです。僕たちが成長し、より大きなステージで会えることを願っています。ありがとう。

サンヨン:今年も東京だけでなく、様々な都市で公演を行いましたが、とても幸せな思い出で、とても楽しかったです。そこにTHE Bが来てくれることに感謝していることを伝えたいし、来年も日本に頻繁に会いに来れたらいいなと思います。そして、来年(2月8日より開幕@東京有楽町)には光栄にも日本で行われるミュージカル「愛の不時着」に出演することになりました。ASTROの先輩たち、ジンジンさん、ユンサナさんたちと一緒出演します。僕自身、新しい挑戦にワクワクしています。公演を見に来てくれると嬉しいです。

――さあ大トリはジュヨンさんでお願いします。お得意の日本語で。

ジュヨン 提供:IST ENTERTAINMENT
ジュヨン 提供:IST ENTERTAINMENT

ジュヨン:いつも応援してくださり、ありがとうございます。THE Bがいるから、僕たちがいます。僕たちもTHE Bのみなさんの一日を、毎日をいつでも、どこでも応援しているからがんばってください。また会えるから、元気でがんばってください。

※本インタビューではヨンフン、チュハンニョンはお休みです。

インタビュー前編:THE BOYZインタビュー 東京でのひとときに語った「日本のお気に入り」「最新曲」「最近の心境」

◆THE BOYZ公式

公式サイト:https://theboyz.jp

公式X:https://twitter.com/THEBOYZJAPAN

◆Dear. 各音源サイトにて配信中

https://ist-theboyz.lnk.to/Dear

◆チケット受付中

THE BOYZ FAN CON 2024:ZENERATION-ENCORE IN JAPAN

公演日時:

2月3日(土)OPEN 16:30 / START 18:00

2月4日(日)OPEN 15:30 / START 17:00

会場:ぴあアリーナMM

TBSチケット先行受付はこちら!

受付期間:~12月24日(日)23:59

https://tickets.tbs.co.jp/theboyz2024fancon/

吉崎エイジーニョ ニュースコラム&ノンフィクション。専門は「朝鮮半島地域研究」。よって時事問題からK-POP、スポーツまで幅広く書きます。大阪外大(現阪大外国語学部)地域文化学科朝鮮語専攻卒。20代より日韓両国の媒体で「日韓サッカーニュースコラム」を執筆。「どのジャンルよりも正面衝突する日韓関係」を見てきました。サッカー専門のつもりが人生ままならず。ペンネームはそのままでやっています。本名英治。「Yahoo! 個人」月間MVAを2度受賞。北九州市小倉北区出身。仕事ご依頼はXのDMまでお願いいたします。

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