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大坂なおみが、世界1位になって、マイアミオープンテニスに帰って来た! 新コーチと初優勝を目指す!!

神仁司ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト
世界1位として、マイアミオープンに臨む大坂なおみ。マイアミの隣町のフォートローダーデールに住む大坂にとって、ホームトーナメントのような大会で初優勝を目指す(写真/神 仁司)
世界1位として、マイアミオープンに臨む大坂なおみ。マイアミの隣町のフォートローダーデールに住む大坂にとって、ホームトーナメントのような大会で初優勝を目指す(写真/神 仁司)

 テニスの4大メジャーであるグランドスラムに次ぐ格付け・プレミアマンダトリーのマイアミオープンに、大坂なおみは、世界ランキング1位になって帰って来た。

 大坂は、マイアミの隣町であるフォートローダーデールに住んでいるため、マイアミオープンは、ホームトーナメントのようなもので、子供の時から何度も大会会場に足を運んでいた。

 2019年から大会会場をキービスケーン島から変更して、マイアミのダウンタウンの北側に位置するハードロックスタジアムに移した。

 3月20日に大坂は、新スタジアムコートのテープカットセレモニーに参加して、セリーナ・ウィリアムズ、ロジャー・フェデラー、ノバク・ジョコビッチと共にテープカットをした。大坂は、新スタジアムコートの印象を次のように語った。

「(海に囲まれていたので)キービスケーンはいつも風が吹いたけど、(新スタジアムでは)風がありません。すごくきれいですし、雰囲気もいいです」

 マイアミでのコートサーフェスは、大坂の得意とするハードコートだが、彼女には合っているようだ。

「コートは速すぎず遅すぎず、本当にとてもいいです。マイアミは大好きです。汗もいっぱいかくし、すごくいいコンディションです」

 2月上旬に、大坂は、アレクサンドラ・バインコーチとの関係を解消して周囲を驚かせた。1月にオーストラリアンオープンで初優勝し、初の世界ナンバーワンになっていただけに、その衝撃は大きかった。

 2月中旬にツアーコーチ無しで臨んだWTAドバイ大会では初戦負けだった。そして、3月上旬のWTAインディアンウエルズ大会からは、ジャーメイン・ジェンキンスコーチと新たなスタートを切った。

 マイアミオープンは、新コーチと臨む2大会目となるが、大坂は、自分自身のテニスの調子、自分をサポートするチームの雰囲気も良い状態だと語る。

「毎日コートへ向かう中で、自分が正しい方向へ向かっていると感じます。とりわけすごく楽しみながら、とても前向きになっています。チームみんなの助けを借りながらモチベーションを高く持てるようにしてもらっています」

 大坂の世界ナンバーワンとしてのプレーは3大会目になり、マイアミでも彼女への注目度は高いが、大坂は周囲の変化に対して冷静に対処しようとしている。

「(世界ナンバーワンになって)1カ月ちょっと、すこし時間が経ちましたから、慣れてきました。ナンバーワンとして初めて臨んだドバイ(大会)では心の準備が必要でしたが、2大会(ドバイとインディアンウェルズ)を経験したことが、(マイアミでは)助けになると思います」

 現在WTAランキング1位(3月18日付けの)の大坂は、マイアミで第1シードとなり、1回戦はBye(不戦勝)で2回戦から登場する。

 果たして、世界女王である大坂が、地元のようなマイアミで初優勝を目指しながら、どんなプレーをし、どんな結果を残していくのか大いに注目したい。

ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト

1969年2月15日生まれ。東京都出身。明治大学商学部卒業。キヤノン販売(現キヤノンMJ)勤務後、テニス専門誌記者を経てフリーランスに。グランドスラムをはじめ、数々のテニス国際大会を取材。錦織圭や伊達公子や松岡修造ら、多数のテニス選手へのインタビュー取材をした。切れ味鋭い記事を執筆すると同時に、写真も撮影する。ラジオでは、スポーツコメンテーターも務める。ITWA国際テニスライター協会メンバー、国際テニスの殿堂の審査員。著書、「錦織圭 15-0」(実業之日本社)や「STEP~森田あゆみ、トップへの階段~」(出版芸術社)。盛田正明氏との共著、「人の力を活かすリーダーシップ」(ワン・パブリッシング)

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