韓国が準決勝日本戦で敗戦。敗者復活戦でアメリカと再戦へ(監督・選手のコメントも)【東京五輪・野球】
4日の東京オリンピック(五輪)野球の準決勝で、韓国は日本と今大会初の対戦。韓国は2点を追う6回に同点に追いつくも、8回裏2死満塁で1番山田哲人に走者一掃タイムリー二塁打を喫して2-5で敗れた。
韓 0 0 0 0 0 2 0 0 0 2
日 0 0 1 0 1 0 0 3 X 5
韓国は1回表に1番パク・ヘミンの四球、3番イ・ジョンフの右越二塁打で1死二、三塁のチャンスを作るも、4、5番がいずれも空振り三振。2回以降は日本の先発、山本由伸に封じられていった。
一方の韓国の先発、コ・ヨンピョは変化球で打者のタイミングを外し好投を見せたが、先頭打者にヒットを許した3、5回に1点ずつ与え、5回を終わって0-2と2点をリードされて前半戦を終えた。
韓国は6回表、無死二塁で2番カン・ベクホが低めの変化球をうまくレフトに運んで1点差とし、3番イ・ジョンフのライトへのヒットで無死一、三塁とチャンスを広げた。1死後、5番キム・ヒョンスのセンターへのヒットでカン・ベクホが生還。2-2の同点とした。
韓国投手陣はコ・ヨンピョの後をつないだチャ・ウチャン、チョ・サンウが6、7回を0点に抑え、8回からは4番手としてコ・ウソクが登板。ヒットと申告敬遠、四球で2死満塁のピンチを招くと、1番山田哲人に左中間フェンス直撃の二塁打が飛び出し3人の走者が生還。日本が5-2と勝ち越しに成功した。
韓国は9回表、先頭打者が四球で出塁。ワイルドピッチで二塁に進むも追い上げるには至らなかった。韓国打線は3番イ・ジョンフ、5番キム・ヒョンスがそれぞれ2安打するも、4番のヤン・ウィジが4三振。打線がつながらなかった。
以下、試合後の会見でのコメント
◇キム・ギョンムン監督
8回までは緊迫した展開だった。コ・ウソク投手の交代について、ブルペンでは準備していたが、明日の試合も考える中でコ・ウソク投手を代えず、最後まで信じることにした。きょうの結果は良くなかったが切り替えて明日の準備をする。
◇イ・ジョンフ外野手
山本投手はいい投手だった。いい投手と対戦するのはめったにないいい機会だ。スコアラーたちがいい分析資料を用意してくれて、戦略を立てられたのでいい打球が出たのだと思う。きょう負けてもまだ終わったわけではない。アメリカは一度対戦した相手。いい結果が出せるようにベストを尽くしたい。
◇チョ・サンウ投手
(明日の試合について)前回のアメリカ戦には投げていないので、登板する機会があればきょうのようにしっかりと投げたい。
◇韓国先発オーダー
中 パク・ヘミン
指 カン・ベクホ
右 イ・ジョンフ
捕 ヤン・ウィジ
左 キム・ヒョンス
一 オ・ジェイル
遊 オ・ジファン
三 ホ・ギョンミン
二 ファン・ジェギュン
◇韓国バッテリー
投 コ・ヨンピョ、チャ・ウチャン、チョ・サンウ、コ・ウソク、キム・ジンウク
捕 ヤン・ウィジ
◇日本先発オーダー
二 山田 哲人
遊 坂本 勇人
指 吉田 正尚
右 鈴木 誠也
一 浅村 栄斗
中 柳田 悠岐
左 近藤 健介
三 村上 宗隆
捕 甲斐 拓也
投 山本 由伸、岩崎 優、伊藤 大海、栗林 良吏
韓国はこの日の敗戦で5日19時からの敗者復活戦にまわり、アメリカ合衆国と2度目の対戦を行う。その試合に勝利すると決勝戦進出が決まり、7日19時に再び日本と対戦し金メダルを争う。敗れた場合は7日12時からドミニカ共和国との3位決定戦を行うことになる。
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【この記事は、Yahoo!ニュース個人編集部とオーサーが内容に関して共同で企画し、オーサーが執筆したものです】