レッズでは1番打者が予想される秋山翔吾の2番起用も面白いかも
シンシナティ・レッズは秋山翔吾と3年契約を結んだと1月6日(日本時間7日)に発表した。
1年目の年俸は600万ドル(約6億6000万円)、2年目が700万ドル(約7億7000万円)、3年目の2022年は800万ドル(約8億8000万円)の3年総額2100万ドル(約23億1000万円)と毎年100万ドルずつ昇給していく。2019年に西武ライオンズからもらっていた年俸が推定2億3500万円だったので、メジャーへ移籍することで年俸は3倍弱の大昇給となった。2017年に2億円選手となってからは、18年が2000万円増の推定2億2000万円、19年も1500万円増と少額の昇給だったので、金銭面だけで判断するとメジャー移籍の選択は大正解。
レッズは秋山を1番打者として考えているが、過去2年間の打順別成績を見てみよう。
西武でも主に1番打者を任されてきた秋山は、過去2シーズンで286試合中242試合(84.6%)で1番打者を務め、打率.318、出塁率.399の成績を残してきた。
これは1番打者として十分に合格点を与えられる成績だが、注目したいのは2番での好成績。
2年間で僅か11試合(3.8%)とサンプルサイズは少ないのだが、打率.386、出塁率は.470と驚異的な数字をあげている。
2019年のレッズは9人の打者が1番打者で起用されたが、全体では打率が.253、出塁率.329と不甲斐ない成績に終わり、秋山の獲得に踏み切った。
2番打者は打率.275、出塁率.362とまずまずの成績だったが、これは出塁率王に7度も輝き、通算出塁率が現役トップの.421を誇る「ミスター出塁率」のジョイ・ボトーが121試合(74.7%)で2番に座ったから。
近年のメジャーでは最強打者を2番に置くチームが多く、レッズもチーム内で最も実績があるボトーに2番を打たせた。
しかし、通算成績を見てみると2番では259試合で打率.290、出塁率.404なのに対して、3番打者としては1262試合で打率.314、出塁率.432と3番での方が良い成績を残している。
2019年に42試合(25.9%)で1番打者を務めたジェシー・ウィンカーは、打率.303、出塁率.387とまずまずの成績を残したので、ウィンカーがレギュラーを勝ち取れれば、1番ウィンカー、2番秋山、3番ボトーという打順も面白いのではないか。
秋山は1番打者としてメジャーでのスタートを切ると思うが、シーズン中盤以降には2番秋山も見てみたいものだ。