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中嶋一貴、トヨタがル・マンで日本人初のポールポジション獲得!

辻野ヒロシモータースポーツ実況アナウンサー/ジャーナリスト
PPを獲得したトヨタ7号車 【写真:FIA WEC】

6月11日〜12日に合計3回の計時予選が行われた「ル・マン24時間レース」。第82回大会のポールポジションを掴んだのは「トヨタレーシング」7号車を駆る中嶋一貴(なかじま・かずき)!日本人が自らの予選アタックで初めてポールポジションを獲得した。

今年はWEC(世界耐久選手権)の開幕戦から絶好調の2連勝を飾っている「トヨタレーシング」。ル・マン24時間のテストデーでも好調をキープし、ベストタイムは1位と2位を獲得。レースウィークに入っても好調ぶりは健在だ。

とはいえ、とてつもなく長い24時間レースの予選ポールポジションは、レースの中では大きな意味を持たない。統計で見ると、計時予選で決勝レースのグリッドを決めるようになったのは1963年からで、ポールトゥウイン(ポールポジションからそのまま優勝)したのは51回中9回。ここ3年はアウディがポールポジションからの優勝を決めているし、ポールトゥウインの回数はここ最近でグンと数を増している。今年はそのアウディとポールのトヨタ、そこにル・マンで最多勝利を誇るポルシェが加わったため、決勝レースは大激戦が予想されるが、統計上はフロントロー2番手スタートの方が優勝する確率が高いそうで、ちなみに2位は「ポルシェ」14号車(ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ)が獲得した。

中嶋一貴のポール獲得は日本人初の快挙。元F1ドライバーのアレクサンダー・ブルツ、ステファン・サラザンと共に24時間の決勝レースに挑む。

ちなみにトヨタは脇阪寿一、伊藤大輔らSUPER GTドライバーをゲストに迎えた「パブリックビューイング」を東京・お台場のメガウェブで実施するので、こちらも盛り上がりそうだ。決勝レースは現地時間の6月14日(土)午後3時=日本時間は同日22時に幕を開ける。トヨタ悲願の初優勝なるか?

モータースポーツ実況アナウンサー/ジャーナリスト

鈴鹿市出身。エキゾーストノートを聞いて育つ。鈴鹿サーキットを中心に実況、ピットリポートを担当するアナウンサー。「J SPORTS」「BS日テレ」などレース中継でも実況を務める。2018年は2輪と4輪両方の「ル・マン24時間レース」に携わった。また、取材を通じ、F1から底辺レース、2輪、カートに至るまで幅広く精通する。またライター、ジャーナリストとしてF1バルセロナテスト、イギリスGP、マレーシアGPなどF1、インディカー、F3マカオGPなど海外取材歴も多数。

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