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4冠統一スーパーミドル級王者の相手はチャーロ弟?!

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 昨日、本稿をお読み頂いた皆様にお詫びしなければなりません。筆者は「9月16日にカネロ・アルバレスがジャーモール・チャーロを相手に防衛戦を行う」と記しました。

 アメリカのボクシング関係者や記者仲間、また米国で最も権威のあるスポーツ総合誌『Sports Illustrated』、そしてスポーツ総合チャンネルESPN等から情報を得て、上記のように判断した次第です。

写真:ロイター/アフロ

 が、昨日(米国時間6月30日)の夕方、全てを覆す新たなニュースが伝わってきました。ESPNのWEBは以下のように述べました。

 「ボクシング界のトップスター、カネロ・アルバレスが金曜日、ソーシャルメディアで9月30日にラスベガスで双子の兄ジャーモールではなく、ジャーメル・チャーロと戦うことを発表した。

 アルバレスはスーパーミドル級の4冠王者であり、ジャーメルは154パウンドの4つのベルトを全て保持している。ShowtimeのPPVイベントとなる見込みのこの試合は、アルバレスの持つ4本のベルトをめぐって168パウンドで争われる模様。

 アルバレス(59勝39KO2敗2分)は6月初め、オハイオ州クリーブランドでPBCのボス、アル・ヘイモンと会談し、WBC160パウンド王者のジャーモールを選択した。

 しかし今週初め、アルバレスのチームはジャーモールが9月の試合に出場できないことを知らされたと、情報筋が語っている。ESPNのパウンド・フォー・パウンド・リストに入っておらず、154パウンド以上で試合をしたことのないジャーメルだが、金曜日に対戦が決まった、と情報筋が語っている。

 ESPNデポルテスは金曜日未明、ジャーモールはフアン・マシアス・モンティエルに判定勝ちした2021年6月以来試合をしていないため、体調を整える時間が必要だと報じた。WBCのマウリシオ・スレイマン会長は先月、ジャーモールの活動休止は精神的な健康によるものだと述べた」

Stephanie TrappSHOWTIME 2022年5月14日、4冠スーパーウエルター級王者となったチャーロ弟
Stephanie TrappSHOWTIME 2022年5月14日、4冠スーパーウエルター級王者となったチャーロ弟

 また、アルバレスが希望していた9月16日は、同夜にTモバイル・アリーナでUFCの興行があるため開催不可能で、カネロvs.ジャーメル戦は9月30日にラスベガスで催されるということです。

 大変失礼しました。お詫びし、新たな情報をここにお伝え致します。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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