砂糖は「冷蔵庫で保存しないで!」料理人が本気の呼びかけ【そのワケとは?】
こんにちは、料理人のぱぷちゃんです!
いきなりですが、皆さんは料理の「さ・し・す・せ・そ」を覚えてますか?『あれ、なんだっけ!?』と、ド忘れした方の為にもう一度おさらいしましょう!
さ…砂糖 し…塩 す…酢 せ…醤油 そ…味噌
これを見てこんな疑問が出てきませんか?『なんで「せ」が醤油なんだ?』と。確かに…「しょうゆ」には「せ」なんて1文字も入ってないですよね!私がこの謎をを解き明かしましょう!実は…昔、醤油を「せいゆ」や「せうゆ」と書いたことに由来します。
今回は料理の基礎である、5つの調理料のうちの「砂糖」について、皆さんにお教えしたいことがあります。
それは、ズバリ…「保存場所」です。
今回の目次
- 冷蔵庫は砂糖の墓場
- 正しい保存場所を求めて
- 袋に輪ゴムは悲しい
- まとめ
冷蔵庫は砂糖の墓場
皆さんのお家にある「砂糖」はどこで保存していますか?
引き出しの中?それとも、冷蔵庫の中?もし、冷蔵庫で保存している方がいたら今日から辞めましょう!
砂糖をいざ使おうと冷蔵庫から取り出してみたら、『なんや、これ!?石のようにカチカチに固まってるやないかい!』と、1人漫才をした経験はありませんか?
砂糖が石のように固まる原因は主に2つあります。
1つ目は…「高温」、2つ目は…「乾燥」
高温は説明しなくても、ある程度イメージできると思いますが、なんで「乾燥」が固まる原因になるのでしょうか?
実は…砂糖は製造工程でサラサラを保つため、表面に「糖蜜」を吹きかけています。しかし、その糖蜜が乾燥によって蒸発し、残って結晶化した糖が砂糖同士をくっつけてしまい、結果固まったりしてしまうのです。
そして、冷蔵庫というのは「温度」と「湿度」が低いため、とても乾燥しやすい場所なのです。
正しい保存場所を求めて
砂糖の正しい保存場所は一体どこなのでしょうか?
結論から言うと…「戸棚」です。
よく、「ガス台の横」に置いたり、「シンク下」で保存する方がいますが、これは冷蔵庫と同じくNG!
袋に輪ゴムは悲しい
正しい保存場所を覚えたら、次に覚えて頂きたいのが「保存方法」
「砂糖を袋のまま使い、使い終わったら、輪ゴムで縛って終わり」←これをやっている方、素直に挙手して下さい…先生は怒りません!(激怒)
袋に輪ゴムは保存している気になっているだけで全く意味がありません。
砂糖の袋には目に見えない小さな穴が空いていることを皆さんご存知ですか?
家庭用小袋の砂糖は、自動包装機でポリエチレンフィルムに連続的に注入され、熱により密封されていますが、このときどうしても空気が入り膨れた状態になります。しかし、そのままでは保管や輸送中に袋が破れる危険性があります。そのため、以前は、空気を逃すための極めて微細な穴(ピンホール)が開いていました。
〈 引用元:精糖工業会 〉
なので、そこから「ニオイ」や「湿気」が入りこんでしまい、劣化の原因になってしまうのです。砂糖を長持ちさせたいのなら「密封できる容器」に移し替えましょう!私のオススメは「キャニスター」です。(100円均一に売っています)
まとめ
- 砂糖が固まる原因は「高温」と「乾燥」
- 冷蔵庫というのは「温度」と「湿度」が低いため、とても乾燥しやすい
- 正しい保存場所は「戸棚」
- 「ガス台の横」と「シンク下」もNG
- 砂糖の袋には小さな穴が空いているので、袋のままで保存しない
- オススメは「キャニスター」
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