【対策付き】赤ちゃんの生まれながらの個性と眠りにくさは関係ある?
赤ちゃんの育児で、多くの親が直面する課題のひとつが「眠り」ではないでしょうか。赤ちゃんが夜泣きや昼間の短い睡眠を繰り返すと、親の疲労が蓄積し、家庭全体の生活リズムにも影響を与えることがあります。しかし、赤ちゃんの「眠りにくさ」の原因は一概には語れず、その背景には赤ちゃんの生まれながらの個性、いわゆる「気質」が深く関わっている場合があります。
赤ちゃんの気質とは?
気質とは、性格と混同されやすいのですが、生まれつきの性格や行動の傾向を指します。赤ちゃんにも大人と同じように、それぞれ異なる気質が備わっています。例えば、感覚が敏感で新しい環境に反応しやすい赤ちゃんもいれば、周囲の刺激に対して比較的鈍感で穏やかな赤ちゃんもいます。気質は一般的に以下のような特徴の○○性が高い、低いなどと分けられます。
感受性:音や光、肌触りなどの刺激にどの程度反応するか。
活動性:身体をどれだけ動かしたがるか。
順応性:新しい状況や変化にどれだけスムーズに対応できるか。
気分の安定性:泣きやすさや笑顔の多さ。
気質と眠りの関係
赤ちゃんの「眠り」は、気質と密接に関連しています。以下は、気質ごとの眠りにくさの原因と対策を解説します。
感受性が高い赤ちゃん
感受性が高い赤ちゃんは、ちょっとした音や光でも目を覚ましやすい傾向があります。このような赤ちゃんには、できるだけ外からの刺激をシャットダウンできるよう、室内を暗くし、ホワイトノイズなどを利用することで落ち着きを促すことが有効です。また、安心感を与えるために、寝る前に肌触りの良いブランケットやお気に入りのぬいぐるみを持たせることも良い方法です。(1歳以降推奨)
※1歳未満は布団の掛物もいりません。寝床には何も入れないでください。
活動性が高い赤ちゃん
活動性が高い赤ちゃんは、昼間にエネルギーを十分に発散できないと、夜になっても興奮状態が続き、寝つきが悪くなることがあります。この場合は、昼間にたっぷりと身体を動かせる遊びを取り入れることが重要です。また、寝る前には、ルーティーンを設けるなどして落ち着く時間を取り入れ、興奮を鎮める工夫が必要です。
順応性が低い赤ちゃん
順応性が低い赤ちゃんは、新しいルーティンや寝る場所の変更、寝かしつけをする人が変わることにも敏感です。このような赤ちゃんには、一定の時間に寝かしつけるなど、規則正しい生活リズムを作ることが効果的です。また、環境の変化を最小限にすることで、赤ちゃんの安心感を高めることができます。
気分が不安定な赤ちゃん
ぐすりやすい、または一度不機嫌になると泣き続ける赤ちゃんは、本人のこだわりや不快感が解消されていない場合があります。不快感の中でも眠たさからくる不快感の場合は、親が赤ちゃんの感情に寄り添い、適切なタイミングで抱きしめたり、声をかけたり、寝床においてあげることで、和らげることが可能です。
親ができるサポート
赤ちゃんの気質に合ったサポートを行うことで、眠りにくさを改善することができます。
また、どの気質だから、夜泣きが改善しないということはありません。
まずは睡眠環境を整え、赤ちゃんの機嫌が良い時間に寝かしつけることから始めましょう。詳しくは下記記事をご覧ください。
気質に良し悪しはありませんが、小さな頃から繊細であったり、活発であったり、気分の不安定さが大きいと子育てに苦労することもあります。
また、親側にも生まれながらに持っている気質というのがあります。「上の子は育てやすいのに、下の子は育てにくい」とか「この子の言動はイラっとする」等も、親子の気質同士の相いれない部分の摩擦の可能性もあります。親側が我が子の気質について知ることで、子育ても少し楽になるかもしれせん。
まとめ
今回は気質の観点から、夜泣きや眠りにくさについて解説しました。
赤ちゃんの眠りにくさは、気質に起因している場合が多いですが、適切な環境づくりや対応策を実践することで、改善が期待できます。気質に合わせたケアは、赤ちゃんだけでなく親のストレス軽減にもつながりますよ。子どもの睡眠に悩みがあれば、専門家に相談をするなどもぜひしてくださいね。新たなアプローチを見つけられる場合もあります。