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【速報】アメリカは東京五輪に出場できるのか!? 野球アメリカ大陸予選と世界最終予選の組み合わせが決定

横尾弘一野球ジャーナリスト
プレミア12で東京五輪への切符を逃したアメリカ。残りのチャンスをものにできるか。

 東京五輪の野球競技は、ホストの日本をはじめ、イスラエル、韓国、メキシコの出場が決まった。残る2つの出場枠は、来年3月にアメリカ・アリゾナ州で開催されるアメリカ大陸予選、同じく4月に台湾・台中で行なわれる世界最終予選で決まるのだが、その日程、出場チームが発表され、組み合わせ抽選が11月20日の午後7時から大阪で実施された。

 アメリカ大陸予選は、2020年3月22日から26日にアメリカ・アリゾナ州で開催され、プレミア12に出場したカナダ、キューバ、ドミニカ共和国、プエルトリコ、アメリカ、ベネズエラと、パン・アメリカン大会に出場したコロンビア、ニカラグアの計8チーム。

 抽選は女子日本代表の六角彩子選手が行ない、ホストのアメリカがシードされたグループAには、プエルトリコ、ドミニカ共和国、ニカラグアが入り、グループBはコロンビア、キューバ、ベネズエラ、カナダとなった。

 試合日程は以下の通りだ。

抽選の大役は、女子日本代表の六角彩子選手が担った。
抽選の大役は、女子日本代表の六角彩子選手が担った。

◆オープニング・ラウンド

[3月22日]

コロンビア×カナダ

プエルトリコ×ドミニカ共和国

キューバ×ベネズエラ

アメリカ×ニカラグア

[3月23日]

キューバ×カナダ

プエルトリコ×ニカラグア

コロンビア×ベネズエラ

アメリカ×ドミニカ共和国

[3月24日]

ベネズエラ×カナダ

ドミニカ共和国×ニカラグア

コロンビア×キューバ

アメリカ×プエルトリコ

◆スーパー・ラウンド

[3月25日]

グループA2位×グループB1位

グループA1位×グループB2位

[3月26日]

グループA2位×グループB2位

グループA1位×グループB1位

 優勝チームに東京五輪の出場権が与えられ、2位、3位は世界最終予選にまわる。その世界最終予選は、2020年4月1日から5日に台湾・台中で開催される。出場するのは、アジア選手権で優勝したチャイニーズ・タイペイと3位の中国、ヨーロッパ・アフリカ大陸予選で2位だったオランダ、オセアニア予選の優勝チーム(恐らくオーストラリア)、アメリカ大陸予選2、3位の計6チーム。1回総当たりのリーグ戦で、優勝チームが東京五輪に駒を進める。抽選によって決められた対戦順は以下の通りだ。

[4月1日]

アメリカ2位×オランダ

中国×アメリカ3位

チャイニーズ・タイペイ×オセアニア1位

[4月2日]

アメリカ2位×オセアニア1位

中国×オランダ

チャイニーズ・タイペイ×アメリカ3位

[4月3日]

アメリカ3位×オセアニア1位

中国×アメリカ2位

チャイニーズ・タイペイ×オランダ

[4月4日]

オランダ×アメリカ3位

中国×オセアニア1位

チャイニーズ・タイペイ×アメリカ2位

[4月5日]

オランダ×オセアニア1位

アメリカ2位×アメリカ3位

チャイニーズ・タイペイ×中国

 プレミア12のアメリカ代表は、今後の飛躍が期待される若いマイナー・リーガーたちで編成された。だが、彼らは順調なら来季のメジャー40人枠に入るはずで、そうなればアメリカ代表には選出できない。メジャー40人枠から外れた選手でどこまで戦力を整えられるか、また野球王国の威容を取り戻したいキューバのリベンジはあるかなど、来春は世界野球にスポットライトが当たりそうだ。

(写真=WBSC)

野球ジャーナリスト

1965年、東京生まれ。立教大学卒業後、出版社勤務を経て、99年よりフリーランスに。社会人野球情報誌『グランドスラム』で日本代表や国際大会の取材を続けるほか、数多くの野球関連媒体での執筆活動および媒体の発行に携わる。“野球とともに生きる”がモットー。著書に、『落合戦記』『四番、ピッチャー、背番号1』『都市対抗野球に明日はあるか』『第1回選択希望選手』(すべてダイヤモンド社刊)など。

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