橋本岳厚労副大臣のWiki写真、“不潔ルート”に差し替えられる
新型コロナウイルスの集団感染が起きているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」をめぐり、橋本岳厚生労働副大臣の対応が批判を浴びている。
そんな中、橋本副大臣のWikipediaの顔写真が、船内の「不潔ルート」「清潔ルート」と書かれたエリアを映した写真に差し替えられた(21日午前11時時点)。この写真は、船内の二次感染対策を説明するため、橋本副大臣が自らTwitterに投稿したが、問題を指摘され、すぐに削除したものだ。
Wikipediaの写真や内容は、一般の人が差し替えることができる。今回の騒動を受け、誰かがいたずら目的で橋本副大臣の写真を差し替えたようだ。
橋本副大臣、「不潔ルート」の写真投稿も「墓穴だ」と総ツッコミ
橋本副大臣は20日のTwitterで、船内のゾーニング(感染のリスクがある場所と安全な場所の区分け)の不備を指摘した感染症対策の専門家・岩田健太郎さんの告発に対して、船内では適切にゾーニングを行っていると反論。「左手が清潔ルート、右側が不潔ルートです」といった解説付きで、船内の写真を投稿した。
「清潔」は 滅菌や消毒済、「不潔」は滅菌・消毒のされてない状態を指すが、写真を見る限り、清潔ルート・不潔ルートはロープで区切られているだけに見え、ルート手前は、清潔・不潔双方が交わるように見える。
岩田さんはこの写真について、「この手前(写真撮ってるとこ)が清潔不潔が完全にクロスするゾーンになる、ということがおわかりいただけますでしょうか」と指摘し、この写真こそがゾーニングの不備の証拠になると示唆。その後、橋本副大臣は問題の写真を削除した。
橋本副大臣が投稿した写真は、削除前に多数複製・拡散され、「墓穴を掘っている」「まるで内部告発だ」などと話題になり、20日には一時、「不潔ルート」がTwitterのトレンドに入った。
この騒動を見た誰かが、Wikipediaの橋本副大臣の写真を、「清潔ルート」「不潔ルート」の写真に差し替えたようだ。ネット上で炎上が起きた際、Wikipediaの記載内容や写真が差し替えられる“編集合戦”が起きることがよくある。
ちなみに岩田さんは、感染リスク防止のため「レッドゾーンに携帯持って入らないは基本」とし、船内にスマホを持ち込んでおらず、写真も撮っていないという。スマホを持ち込んでいたとみられる橋本副大臣の感染対策への意識も問われそうだ。