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渡辺明名人(37)突き放すか? 斎藤慎太郎八段(28)追いつくか? 名人戦七番勝負第2局は角換わりに

松本博文将棋ライター
(記事中うの画像作成:筆者)

 4月19日9時。石川県金沢市「金沢犀川温泉 川端の湯宿 滝亭」において第80期名人戦七番勝負第2局▲斎藤慎太郎八段(28歳)-△渡辺明名人(37歳)戦が始まりました。

 斎藤八段、渡辺名人ともに、まずは飛車先の歩を伸ばします。5手目、斎藤八段は角筋を開き、戦型は角換わりに進みました。

 斎藤八段は早繰り銀に出て速攻の構え。渡辺名人は腰掛銀で受けて立ちます。

 第1局は渡辺名人先手で戦型は矢倉。結果は渡辺名人快勝となりました。

 両者の過去の対戦成績は渡辺9勝、斎藤4勝です。

 両者の誕生日は、渡辺名人は4月23日。斎藤八段は4月21日。誕生日を迎えると、渡辺名人は38歳、斎藤八段は29歳となります。

 渡辺名人は今年度2勝0敗。14日には棋聖戦準決勝では久保利明九段に勝って、挑戦者決定戦に進んでいます。

 斎藤八段は今年度1勝1敗。13日、竜王戦2組昇級者決定戦1回戦で郷田真隆九段に勝っています。

 昨日18日には今期A級順位戦のリーグ表も発表されました。

 名人戦の敗者はA級4回戦で藤井聡太竜王と対戦します。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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