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トナカイさんへ伝える話(128)滋賀医科大生による性暴力事件の傍聴2023年4月・1

小川たまかライター
大津地裁(筆者撮影)

 滋賀医科大生3人による集団性暴力事件は、すでに実刑判決(懲役5年6月)の出ている長田知大被告(控訴中)以外の2人、片倉健吾被告と木下淳弘被告の公判が続いています。

 3月末の↓こちらの記事で書いた通り、長田被告と違い、この2人は無罪を主張しています。

トナカイさんへ伝える話(125)滋賀医科大生による集団性暴力事件、2被告は無罪主張

 すべての裁判は検察側に立証責任がありますが、被告人が否認している場合は特に、被害者が法廷で証言を行わなければいけません。検察、弁護人、それぞれからの尋問を受けます。被害者が法廷での尋問の精神的負担に耐えられない……と判断して、起訴が見送られる性犯罪事件もあります。それぐらい大変なことです。

 4月末に行われた片倉被告・木下被告の2回目3回目の公判では、被害者Xさんと、その友人のYさんへの尋問が行われました。10時前からお昼休憩と小休憩を挟んで17時まで。傍聴席は余裕のある空き具合でした。@大津地裁。

※以下、性暴力の具体的な記述があります。

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ライター

ライター/主に性暴力の取材・執筆をしているフェミニストです/1980年東京都品川区生まれ/Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット大賞をいただきました⭐︎ 著書『たまたま生まれてフィメール』(平凡社)、『告発と呼ばれるものの周辺で』(亜紀書房)『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を』(タバブックス)/共著『災害と性暴力』(日本看護協会出版会)『わたしは黙らない 性暴力をなくす30の視点』(合同出版)/2024年5月発売の『エトセトラ VOL.11 特集:ジェンダーと刑法のささやかな七年』(エトセトラブックス)で特集編集を務める

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