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20歳の韓国人選手がNPB参加の「くふうハヤテ」入り 今季まで徳島でプレー「2年間育ててくれて感謝」

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者
チャン・ヒョンジン(写真:ストライク・ゾーン)

NPBのファーム、ウエスタン・リーグのくふうハヤテベンチャーズ静岡が新入団選手を発表。今季まで四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスでプレーした韓国人選手、チャン・ヒョンジン(張賢眞、20)もメンバーに加わった。

チャン・ヒョンジンはソウル高校野球部出身。高3時の韓国KBOリーグのドラフトで指名されず2023年に徳島入りした。徳島では2シーズンプレー。今オフ契約満了となって11月にくふうハヤテのトライアウトを受けていた。

チャン・ヒョンジンは身長180センチ、体重84キロの左の中距離打者。今季の成績は46試合に出場し打率2割8分8厘、32安打、1本塁打、18打点、15四球だった。先発出場では主に指名打者。外野の3ポジションとサード、セカンドを務めることもあった。

高校時代の同期はプレミア12で韓国代表入りし、日本戦に7番手で登板した右腕のキム・ソヒョン(ハンファ)。キム・ソヒョンは大会期間中「(チャン)ヒョンジンからNPBのテストを受けたと聞きました」と話し、親友の動向を気にしていた。

チャン・ヒョンジンはくふうハヤテ入りについて代理人を通じてこうコメントした。

「自分を選んでくださったくふうハヤテベンチャーズ静岡に感謝申し上げます。そして、高校卒業から2年間育ててくれた徳島インディゴソックスの皆様にも改めて心から感謝申し上げたいと思います」

「来年からNPBのウエスタン・リーグでプレーできると思うと、とても嬉しく楽しみです。今まで以上に練習して全力でプレーすることをお約束します。これからもたくさんの応援をよろしくお願いいたします」

チャン・ヒョンジンは今後、KBO球団からのオファーとくふうハヤテの同意があれば、シーズン中でも育成選手としてKBO入りが可能。NPBでプレーする場合は外国人選手扱いとなる。

くふうハヤテはチャン・ヒョンジンの他、投手の笠島尚樹(前巨人)、佐藤宏樹(前ソフトバンク)、外野手の鈴木将平(前西武)ら19選手の入団を発表している。

◇チャン・ヒョンジンが所属した徳島には、今季KBO2球団でプレーした投手の白川恵翔が在籍。互いに母国を離れてのプレーとなった2人は交流を続け、オフにはともに東京ドームでプレミア12決勝戦を観戦した。

⇒ 2024年 韓国プロ野球個人成績(ストライク・ゾーン)

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韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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