今永昇太からのつなぎは万全!? 昨年は「71登板で防御率1点台」のリリーバーがカブスに加わる
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シカゴ・カブスのブルペンに、ヘクター・ネリスが加わるようだ。ESPNのジェフ・パッサンとシカゴ・サン・タイムズのマディー・リーによると、合意に達した契約は1年900万ドル。2025年は900万ドルの球団オプションだが、2024年に60登板以上の場合、それが選手オプションに変わり、出来高をすべてクリアすると、最高で2年2335万ドルになるという。
今オフ、2年1700万ドルの契約2年目を終えたネリスは、その契約についていた850万ドルの選手オプションを破棄し、ヒューストン・アストロズからFAになった。ちなみに、このオプションも、登板数などによって、球団オプションから選手オプションに変更された。
過去3シーズンとも70試合以上に登板した投手は、エマニュエル・クラッセ(クリーブランド・ガーディアンズ)とネリスの2人しかいない。2021年以降、ネリスの奪三振率は11.87→10.88→10.14、与四球率は3.87→2.34→4.08、防御率は3.63→3.72→1.71と推移している。防御率以外は2023年が最もよくなく、6月半ばには35歳の誕生日を迎えるが、少なくとも50試合以上に投げ、防御率3.50前後を記録することは、まだできそうな気がする。
昨年のカブスには、50登板以上で防御率3.50未満の投手が3人いた。アドバート・アルゾライが58登板で防御率2.67、ジュリアン・メリーウェザーとマーク・ライターJr.はどちらも69登板で防御率3.38と3.50(3.497…)を記録した。ネリスは、メリーウェザーとライターJr.とともに、クローザーのアルゾライにつなぐセットアッパーとして投げると思われる。今永昇太らの先発投手が6イニングを抑えれば、カブスの勝利は見えてきそうだ。
昨年、カブスに9ゲーム差をつけ、ナ・リーグ中地区を制したミルウォーキー・ブルワーズでは、5人が50登板以上&防御率3.50未満を記録した。この人数は、両リーグで最も多かった。ブルワーズで采配を振っていたクレイグ・カウンセルは、今オフ、カブスの監督に就任した。
また、ネリスは、フィラデルフィア・フィリーズ時代の2016年と2018年に、シーズン25セーブ以上を挙げている。アルゾライがクローザーを務めたのは、昨年の途中からだ。「2年目のジンクス」に陥った際は、ネリスをクローザーとして起用することもできる。