女子プロに大人気!スチールファイバーってどんなシャフト?ちょこっと試打してみたよ!
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。
最近、女子ツアーでめちゃ流行ってるアイアンシャフトがあるって知ってますか?それがスチールファイバーというシャフトなんです。
なんとUSLPGAツアーではコ・ジンヨン、ネリー・コルダ、そしてリディア・コという世界ランク上位の選手が揃ってこのシャフトを使っているんです。畑岡奈紗も今シーズンから変えて、さっそく優勝しました。
JLPGAでは高橋彩華がこのシャフトに変えた週に念願の初優勝。そして今シーズン絶好調の西郷真央もシーズン途中でスチールファイバーに変えてすぐに優勝しました。これだけトップ選手が次々に変えて、しかも結果を残してるとなるとめちゃくちゃ気になりますよね。ってことで、さっそくちょこっと計測器を使って室内で試打してきました!
そもそもスチールファイバーってどんなシャフト?
スチールファイバーはカーボンのコアの上にスチールファイバーを巻きつけたシャフトなんです。カーボンシャフトにスチールの細っそい糸を巻いてる感じですかね。このスチールファイバーってのが人間の髪の毛の約10分の1の細さで、1本のシャフトに約94kmの長さのスチールファイバーを巻きつけているのだとか。
ってことで、カーボンシャフトとスチールシャフトの良いとこ取りみたいなシャフトに仕上がっているらしいんです。
さっそく試打してみた!
行きつけの工房さんに試打クラブがあったので打ってみました。スチールファイバーには「i」シリーズと「fc」シリーズがあり、日本のプロは安定性と飛距離性能のバランスが良い「i」シリーズの使用者が多いようです。
ミドルアイアンは打ち出しを高くし、ショートアイアンは打ち出しを抑える「fc」シリーズはリディア・コが使っています。
僕が試打したのは「i」シリーズの「スチールファイバー i 95」です。70g台の「i 70」から「i 80」、「i 95」、「i 110」、「i 125」まで用意されています。女子プロはだいたい「i 70」から「i 80」あたりの使用率が高いようですね。
さて、打ってみましたが、まず感じたのは振りやすさ。しなりがけっこうなめらかで、とても振りやすい。この感じはどちらかというとカーボンシャフトに近いですね。
でも、インパクトのときの当たりの感じや、変にしなりすぎたり、捻れたりしすぎない感じがあります。しなって振りやすいのに、暴れないし、しっかり感もある。これはスチールファイバーのおかげなのでしょう。
このフィーリングはたしかにカーボンとスチール、両方の特性をもっているような感じがします。
そして、飛距離的にはほんの少しだけ飛ぶかな〜?ってくらい。これはコースで数ランド使ってみて、もうちょっと検証したいところですが、飛ぶシャフトではないと思います。
でも、ボールは上がりやすいと思います。いつもよりも少し高弾道になりながら、飛距離はほぼ同じか少しだけ飛んでるかな〜って感じです。7番から上の番手だと上がりやすさの恩恵をかなり受けることができるんじゃないでしょうか。
しなりと安定感と上がりやすさ
スチールファイバーを計測器を使って試打してみましたが、ザックリですが、振りやすさに安定感がプラスされ、長い番手ではボールが上がりやすいシャフトなんじゃないかと。
女子プロがすぐに結果を出していることを考えると、スチールシャフトから変更しても、違和感なく使えるんじゃないかと思います。ただ、僕は普段105gのスチールシャフトを使っていますが、スチールファイバーだと95gの「i 95」でも振り感がほぼ同じくらいに感じました。ちなみに「i 110」もちょこっと打ちましたが、これはもうけっこう重くてハードに感じたので、スチールシャフトよりは少し軽めを選ぶのがいいように思いました。
コースに持ち込んで試打する機会があれば、また詳しくレポートしたいと思いま〜す。