みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。

ZOZOチャンピオンシップ観ましたか？今年もとても盛り上がっていましたね〜。見事にN・エチャバリアが優勝しましたが、個人的にはリッキー・ファウラーを応援していました。

そのリッキーは3打差で4位という成績でしたが、ちょっと変わった形のパターを使っていたことに気付かれましたか？あれって実は最近プロの間でも話題になっている「L.A.B.GOLF（ラブゴルフ）」というメーカーのパターなんです。

当然ながらヘンテコな形には理由があるのですが、一体どんな使い心地なのでしょうか？コースに持ち込んで使ってみたのでレポートします。

リッキーが使っていたのは「L.A.B.GOLF」の「DF3」というモデルです。ヘッドの形状がとにかく今まで見たことないような形をしています。

センターシャフトのパターなのですが、シャフトがフェース面から数センチ後ろに刺さっています。

そしてソールにはウェイトらしきものが8個も付いています。こんなにウェイトが付いているパターは珍しいですよね。このあたりもなんとも言えずヘンテコです。

なぜこんな形状だったり、ウェイトがたくさん付いていたりするのでしょうか？

その答えは「トルクフリー」です。

普通のパターはストローク中にフェース向きが開いたり、閉じたりするような動きが出てしまいます。それをゴルファーはスクエアに保とうとしながら打っているんです。そのことで打ち出しの方向に狂いが生じてしまうんですね。

しかし「L.A.B.GOLF」のパターはストローク中も常にフェース面がターゲットを向いたままで動きません。なので余計な調整が必要なく、狙った方向に球を打ち出せるということなんです。これが「トルクフリー」ということなんですね。

その「トルクフリー」を実現するために、ヘンテコな形のヘッドになったり、ソールにたくさんのウェイトを付けたりして、絶妙なバランスに仕上げているんですね。

また、「L.A.B.GOLF」のパターはグリップに対してシャフトが斜めに刺さっています。これはいつも通りにグリップしてストロークするだけで、勝手にハンドファーストにインパクトできるようになっているんです。

そのことでインパクト時にロフトが減り、またアッパー軌道に球を捉えることで、綺麗な純回転で球が転がるようになるということなんです。

で、実際にこのパターを使ってみましたが、これがかなりいい！最初に構えた時には、さすがに違和感がありましたが、それもすぐに慣れます。ヘンテコな形ですが、意外にターゲットに対して構えやすいんですよね。

そしてストロークしてみると、これが驚くほどスムーズ。確かにヘッドが余計な動きを全くせず、何も考えずにストロークしても真っすぐににヘッドが動いてくれます。この感覚は今まであまり体験したことがないものです。

また、ミスヒットにもかなり強い。わざとトウ側やヒール側でインパクトしてみましたが、ヘッドのブレがほとんどなく、方向性も転がる距離もほとんど変わらないんですよね。これは本当に凄いです。

勝手にハンドファーストになるように刺さっているシャフトも、ストローク中は全く気になりませんでした。

ヘッド素材は100%CNC加工された航空機グレードの6061アルミニウムということなので、少し特徴のある打感ですが、柔らかさを感じます。打音は少しだけ高めのコツっという音で距離感は出しやすかったです。

実はこのパター、数ラウンド使わせてもらっているのですが、確実に方向性が良くなりました。特に1〜2メートルくらいの入る確率がアップした感じがします。ヘンテコな形も全く気にならないし、ストロークもスムーズになって転がりも良くなりました。本当にバランスよくできているパターだと思います。

パッティングの方向性に悩んでいる人、手が動かず安定しない人などにはとても効果がありそうだと思いました。

ただ、ちょこっとお値段が高めというのがネックですが、これでパット数が減るのだとすれば、コスパはそこまで悪くないのではと思います。

気になる方はぜひお試しあれ。