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来週は師走寒波が襲来へ、北日本は積雪急増のおそれも

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
北海道の雪道(写真:アフロ)

師走寒波が襲来へ

暖気と寒気の予想(ウェザーマップ)
暖気と寒気の予想(ウェザーマップ)

11月下旬になっても、気温は高めで、きょう24日(木)も関東以西では、20度以上の小春日和の所が多くなりました。全国的に気温が高めの傾向は週末にかけても続きますが、来週は高温傾向が一転し、一気に冬の寒さに突入するでしょう。

上図は上空1500メートル付近の気温の予想ですが、週明けの29日(火)頃までは暖気が優勢で、特に東日本や西日本では、晴れ間が出れば、20度以上まで上がるような6度以上の暖気に覆われるため、季節外れの高温という所もあるでしょう。

ところがその後は大陸から強い寒気が押し寄せ、12月1日(木)頃には、-6度以下の雪が降るような寒気が流れ込み、この寒気にすっぽりと覆われる北日本を中心に、まさに師走寒波の襲来となりそうです。

暖から寒へ一転

気象庁1か月予報より(ウェザーマップ)
気象庁1か月予報より(ウェザーマップ)

きょう24日(木)気象庁から発表された1か月予報の1週目と2週目の気温予想が上図です。まさに一目瞭然で、1週目から2週目にかけて、一気に気温がダウンする予想で、全国的に暖から寒へ一転する見込みです。

師走とともに一気に寒く

全国の10日間予報(ウェザーマップ)
全国の10日間予報(ウェザーマップ)

今後の10日間予報をみると、師走寒波の襲来で、12月1日(木)頃からは一気に気温がダウンし、大阪や福岡など、西日本でも最高気温が10度くらいの日が出てくるでしょう。

東京都心でも気温が下がり、晴れ間があっても15度には届かず、この時期らしい寒さ、初冬の寒さが続くようになりそうです。

そして北日本は真冬並みの厳しい寒さとなりそうで、札幌は師走とともに最高気温が0度前後となり、気温の低下とともに雪が降りやすくなるでしょう。北日本の日本海側では、一気に本格的な雪のシーズンの到来となりそうです。

北日本の日本海側は積雪急増のおそれ

気象庁早期天候情報より(ウェザーマップ)
気象庁早期天候情報より(ウェザーマップ)

気象庁から早期天候情報で、北海道に低温や雪に関する情報が出されました。

北海道では、冬型の気圧配置が強く、寒気の影響を受けるため、12月1日(木)頃から、気温がかなり低くなる可能性があり、また日本海側を中心に降雪量が多くなり、この時期としては平年よりかなり多くなる可能性があります。

かなり多くなるというのは、この時期としては10年に1度程度の多雪(大雪)になるおそれがあるということを表しており、農作物の管理等に注意するとともに、除雪などの対応に留意するよう呼びかけられています。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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