月間最優秀選手が2度ならMVPは確実!? アクーニャJr.は今年2度目。大谷は2年前に2ヵ月連続
6月の月間最優秀選手(プレーヤー・オブ・ザ・マンス)に、ア・リーグは大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、ナ・リーグはロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)が選ばれた。
2人とも、選出は通算3度目。最初の2度は、それぞれ、大谷が2021年の6月と7月、アクーニャJr.は2020年と今年の4月だ。2年前、大谷はMVPを受賞した。
今世紀に入ってから、1シーズンに2度以上の月間最優秀選手は、以下のとおり。昨シーズンのアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は3度、他はいずれも2度ずつだ。
今シーズンのアクーニャJr.を除く延べ25人中、MVP投票でトップ5にランクインしなかったのは、2003年のアルフォンソ・ソリアーノと2008年のジョシュ・ハミルトン(ア・リーグ7位)の2人――ア・リーグ20位とア・リーグ7位――だが、受賞したのは10人だ。全体の40.0%にとどまる。
例えば、昨シーズンのノーラン・アレナード(セントルイス・カーディナルス)は、4月と8月の月間最優秀選手に選ばれたが、MVP投票では、ポール・ゴールドシュミット(カーディナルス)とマニー・マチャド(サンディエゴ・パドレス)の後塵を拝した。
一方、月間最優秀選手は皆無ながら、そのシーズンにMVPを受賞した選手もいる。アルバート・プーホルスの場合、3度のMVPのうち、2005年と2008年は、月間最優秀選手に一度も選ばれていない。
もっとも、先月の月間最優秀選手、大谷とアクーニャJr.は、どちらも、現時点ではMVPの最有力候補だろう。大谷は、両リーグ・トップの31本塁打とOPS1.054に加え、ア・リーグ6位の防御率3.02と1位の奪三振率11.99を記録している(7月3日時点)。
アクーニャJr.のOPS1.012は、大谷に次ぎ、ナ・リーグでは最も高い。また、ナ・リーグ6位の21本塁打と1位の40盗塁を記録し、史上初の「30-60」に近づいている。
このまま、アクーニャJr.が健康に過ごすことができれば、ルイス・アライズ(マイアミ・マーリンズ)が1941年のテッド・ウィリアムズ以来となる打率.400以上――現時点の打率は.388――を記録しても、MVPを手にするのはアクーニャJr.のような気がする。