海軍士官が予備役へ移り、メジャーリーグのマウンドへ
現在、ノア・ソンは、フィラデルフィア・フィリーズに在籍している。その一方で、アメリカ海軍にも籍を置いている。
4年前、海軍士官学校にいたソンは、ドラフトでボストン・レッドソックスに指名された。4巡目・全体137位だ。この年は海軍の許可を得て、マイナーリーグのA-で投げたが、今のところ、プロとしてキャリアはこの年の7登板しかない。
昨年12月のルール5ドラフトにより、ソンは、レッドソックスからフィリーズへ移籍した。フィリーズの編成責任者であるデーブ・ドンブロウスキは、2015年の夏から2019年の夏まで、レッドソックスの編成責任者だった。2019年のアマチュア・ドラフトも2022年のルール5ドラフトも、ソンを指名したのは同じ人物ということだ。
フィラデルフィア・エンクワイアラーのスコット・ローバーらによると、ソンは、現役士官から予備役へ移り、スプリング・トレーニングに参加するという。
フィリーズは、ルール5ドラフトでソンを獲得したので、保有し続けるには、アクティブ・ロースターの26人に入れておく必要がある。ソンからすると、メジャーデビューのチャンス到来だ。
年齢は、5月で26歳。MLB.comのトッド・ゾレッキーらによると、速球は99マイルを記録したことがあるという。
ブルペンのメンバーとして、開幕を迎える可能性が高そうだが、A-だけでなく、士官学校時代も、ソンは先発投手だった。フィリーズのローテーションは、アーロン・ノラ、ザック・ウィーラー、タイワン・ウォーカー、レンジャー・スアレスに続く5番手が、まだ確定していない。
なお、海軍士官学校出身のメジャーリーガーは、ネモ・ゲインズ、ミッチ・ハリス、オリバー・ドレイクの3人だ。いずれも投手で、野手はいない。メジャーリーグの先発マウンドに上がった投手も皆無だ。