日本代表のバロメーターはスペインリーグにあり
レアル・マドリーとバルサ。それぞれの中盤には、ブラジルW杯に出場したクロアチア代表の中盤が2人いる。モドリッチと今季、セビーリャからバルサ入りしたラキティッチだ。
マドリーとバルサは現在、UEFAチームランキングで1位と2位を占めるいわば欧州のビッグ2。クロアチア人なら、胸を張りたくなるだろう。
ブラジルW杯に出場したクロアチアは、開幕戦でブラジルと対戦。敗れはしたが、西村主審がもし、開催国寄りの笛を吹いていなければ、結果はどうなっていたか分からない微妙なものだった。
前半のある時、中盤でボールを受けたラキティッチが、巧みなボール操作でボールをグイと前に運ぶようなプレイを見せた瞬間があったが、そのワンプレイを見せられたブラジルの選手は大いに焦った。
巧いチームは巧いチームに、巧い選手は巧い選手に弱いと言われるが、このシーンはまさにそれ。ラキティッチのボール操作術は、接戦を予感させるに十分なものだった。
片やブラジルには、ラキティッチ、モドリッチはいなかった。ブラジルが強そうに見えない大きな理由の一つと言えた。「中盤天国」スペインリーグで、ベスト11に選ばれそうなブラジル人の技巧派MFは見あたらないのだ。かつて、デポルティーボでスペインリーグNo.1ボランチとして活躍したマウロ・シウバが、いまさらながら懐かしく感じられる。
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