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「ゲス極」川谷氏の不倫は他山の石! 「結婚してもモテたい」既婚男性はどこでどのようにモテるべきなのか

大宮冬洋フリーライター

自分の姿は見えにくいし、まったく共通点のない他人のことはもっとわからない。しかし、自分と似た弱みを抱えている人の言動は痛いほど理解できたりする。ベッキー(31歳)との不倫が報じられている川谷絵音(27歳)のことだ。彼は妻がいる身でありながら独身女性と恋愛していた。

川谷氏の不倫を他人事のように批判する既婚男性を筆者は信用できない。なぜなら、多くの男性は何歳になっても「女性にモテたい」という願望を強く持ち続けるものだからだ。問題はその願望をどのようにコントロールするかであり、20代後半の川谷氏にはまだ難しいだろう。人気ミュージシャンである彼のようにモテたら、たいていの若い男性は欲望に負けてしまう気がする。

川谷氏が本稿を読むとは思えないが、多くの既婚男性と悩みを分かち合うつもりで「結婚した後の正しい恋愛作法とモテ方」を少し考えてみたい。

基本となるのは、自分の欲望を優先して相手の女性や妻を傷つけることは避ける、だ。不特定多数が集まる飲み会などに参加すると、独身を装って妙齢の女性を口説いている既婚男性を見かけることがある。実際に付き合い始めてから既婚であることが発覚したら、相手の女性がどのようなショックを受けるのかはまったく考えていない。川谷氏がそうだとは断定できないが、「妻とは不仲でそろそろ離婚する」を殺し文句に使うのも同罪だ。恋愛にはついていいウソとついてはいけないウソがある。

既婚男性はすべての独身女性に近づくな、というキレイごとを言うつもりはない。ただし、アラサーの女性は一般的に結婚を真剣に考えている時期にある。「結婚を前提としない恋愛」に付き合っている暇はないのだ。ベッキー氏は川谷氏との結婚を望んでいなかったとは言えないだろう。

では、男性の「結婚した後もいろんなキレイな女性にモテたい」という願望はどこでどのように解消されるのか。最も無難なのは、プロの女性たちに協力してもらうことだろう。アイドルなどの芸能人およびスナックやクラブ、風俗店などの水商売はそれで成り立っていると言っても過言ではない。お金を媒介することで、リアルではない恋愛をのびのびと楽しむことができる。イケメン芸能人に夢中になっている既婚女性を不倫だと批判する人はいない。

結婚をちらつかせて口説くような野暮は水商売の場でもNGだが、さっぱりと楽しく遊ぶならば相手が嫌がらない限りはたいていのことは許される。お金持ちがモテて貧乏人はモテないとは限らず、「いかにキレイに遊ぶか」「大人としての余裕と魅力を持つか」が重要だったりする。モテの向上心も刺激されるのだ。良い店に通い続けていれば、本当に素敵な男性になるように教え導いてくれるかもしれない。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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