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「ぬるぽ」→「ガッ」のネット文化、今日で生まれて20周年

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
「ぬるぽ」→「ガッ」が生まれたスレッド。5chより(当時は2ch)

 朝からSNSなどで「ぬるぽ」という謎の単語を書き込む人が多いと思いませんか? じつは、今日はとあるネット文化(ネットミーム)が生まれて20年目なんです。

「ぬるぽ」と書き込まれたら「ガッ」と返信

 そのネット文化とは、「ぬるぽ」と書き込まれたら「ガッ(半角カタカナ)」と返信するというもの。

 発祥は2002年6月20日に匿名掲示板『2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)』のプログラマー板に立てられた「NullPointerExceptionを「ぬるぽ」と呼ぶスレ」と言われています(NullPointerExceptionはプログラムのエラーのひとつ)。

 このスレッドでは、投稿者がスレッドを立てた2分後にほかのユーザーがAA(アスキーアート)をつけて「ガッ」と返信しており、これを受けてスレッドのなかでそのやり取りが繰り返される流れとなりました。

 そしてここから2ちゃんねる全体に広がっていき、その後は2ちゃんねるだけではなくほかの掲示板やネットゲームのチャット欄など、様々な場所で使われるようになっていきました。

 そんなネット文化の20周年目が、本日、2022年6月20日なのです。

「ぬるぽ」を見たら「ガッ」と返信してあげて

 いまとなってはあまり使われることもなくなりましたが、さすがに20周年とあってか筆者も今日はSNSで「ぬるぽ」の単語を多く見かけます。

 知らない人からすると「なんだこれ?」でしょうが、そういう文化があるのだと思って「ガッ」と返信してあげてください。やってみると意外に楽しいものです。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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