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【2023下半期ベストコスメ】傑作ファンデーションは“カバーの手法”で選ぶべし

加藤智一美容ジャーナリスト・エディター
出典:SHISEIDO、RMK、SUQQU

新作が発売されるたびに、そのクオリティが更新され続けている“ファンデーション”。ここ数年は、確かなカバー力とともに、“つけ心地のよさ”に注力しているアイテムが目立ちましたが、今年はそのトレンドが、“カバー力の多様化”へと進化。

粉体だけではなく、「うるおいでカバー」、「つや感でカバー」というように、カバー力のバリエーションが増えています。

そこで、今回は下半期に発売された新作ファンデーションのなかから、カバー力が異なる3品をピックアップ。それぞれの“カバーの手法”を確認することで、どんな質感に仕上がるのか把握しましょう。

1.うるおいを湛えた、ビューティなつや肌になるSHISEIDO 

いわゆる“美容液ファンデーション”と呼ばれるタイプですが、従来のように顔料のなかに美容成分が浮いているのではなく、美容成分のなかに顔料を含んだカプセルを浮遊させるという新技術を搭載。

テクスチャーを肌に伸ばすと同時に、そのカプセルが弾けて、化粧膜がつくられるため、まるでうるおいで肌をカバーしているような“つや美肌”に仕上がるのが特長です。

また、トリートメント成分が肌に浸透するので、メイクオフした後のふっくらした肌にも感動するはず。

エッセンス スキングロウ ファンデーション SPF30・PA+++ 全12色 30mL ¥7,590 出典/SHISEIDO
エッセンス スキングロウ ファンデーション SPF30・PA+++ 全12色 30mL ¥7,590 出典/SHISEIDO

2.“みずみずしいクリームファンデ”という新次元を開いたSUQQU

濃密でなめらかなテクスチャーと、高いカバー力に定評のあったクリームファンデーションがリニューアル。

とろみのある油性成分ベースはそのままに、微細サイズの水性成分をたっぷりと配合したことでみずみずしさがアップ。さらに、粒子の細かい粘土鉱物を加えることで、肌への吸いつくような密着感も実現しています。

濃密なカバー力とみずみずしく上品なつやはトレードオフの関係になりがちですが、SUQQUは処方のバランスを見直したことで、これらを両立。さらに薄膜仕立ての密着感で、“クリームファンデながら透明感のある肌”という新たなステージへと歩みを進めました。

ザ ファンデーション SPF25~30・PA++~+++ 全24色 30g ¥14,300 出典/SUQQU
ザ ファンデーション SPF25~30・PA++~+++ 全24色 30g ¥14,300 出典/SUQQU

3.“カバーしているのに透ける”フロストマット質感のRMK

テクスチャーにのびのいいジェルクリーム状を採用したことで、カバー力の高さと表情の動きへの追随性を両立。ファンデーションがよれにくくなったことで、メイクのもちのよさも秀でることに。

また、半透明のジェル膜はカバー粉体に頼ることなく、すりガラスのようなやわらかな光で肌をぼかすので、カバー力がありながらも素肌の息づかいを感じさせるセミマットな仕上がりに。

ジェルクリーム状の特性を最大限に引き出した一作となっています。

ラスティング ジェルクリーミィファンデーション 全9色 ¥6,050 出典/RMK
ラスティング ジェルクリーミィファンデーション 全9色 ¥6,050 出典/RMK

いずれも買って損ナシの2023ベストファンデーション!

まとめると、みずみずしいつやでカバーするSHISEIDO、粉体でカバーしながらも薄膜仕立てのSUQQU、すりガラスのような光で肌のアラを飛ばすRMKと、三者三様のアプローチで肌映えを叶えてくれます。

手法は違えど、いずれも2023年下半期でベストコスメ受賞が確実なファンデーションばかり。美肌仕上がりは確実なので、“自分がなりたい肌”にあわせて選んでみるのもおすすめです。

美容ジャーナリスト・エディター

popteen(角川春樹事務所)、ViVi(講談社)、25ans(ハースト婦人画報社)など、女性誌の美容担当を経て独立。女性誌・男性誌・新聞など、さまざまな媒体で執筆。講演・PRアドバイスでも活躍。著書に「お洒落以前の身だしなみの常識」、「思わず触りたくなる美肌をつくる身だしなみメイク」(ともに講談社)などがある。

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