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寺原が「5・4」先発へ絶好アピール投! 最速149キロ無失点

田尻耕太郎スポーツライター

ホークス”準完全”リレーで連勝

4月29日(水・祝)、ソフトバンク3軍は四国アイランドリーグplusとの定期交流戦で徳島インディゴソックスと対戦した。前日に続き。ホークスが快勝した。

徳島IS   000000000 0

ソフトバンク 01010302× 7

<バッテリー>

【IS】浅田、宍戸、橋本隼、木下、石澤――宮下、高島

【H】寺原、坂田、伊藤大――拓也、栗原

<本塁打>【H】白根

スコアシートもすっきり! 鷹投快投、1安打のみ
スコアシートもすっきり! 鷹投快投、1安打のみ

【戦評】

ソフトバンクが完封リレー。しかも2番手坂田が5回無死から左前打を許しただけの準完全リレーを決めた。先発の寺原は1回2死からの4連続を含む6奪三振と貫録の投球。坂田もヒットを浴びるも内容的には完璧だった。伊藤大も球に力があった。

打線は2回に6番・張本のタイムリーで先制。4回には上林のタイムリー三塁打で加点し、6回には白根の2ランなどで畳みかけた。8回のダメ押しでは上林が再度タイムリー三塁打を放った。

寺原「もう不安はない」

期待が高まる寺原
期待が高まる寺原

寺原が格の違いを見せつけた。3回をわずか36球で投げきり、1回2死からの4連続を含む6奪三振の快投。残り3つのアウトは内野ゴロで外野に打球を運ぶことも許さなかった。試合後、「納得できないボールもありました。決めにいったチェンジアップが抜けたり、ストライクを取りに行った初球の真っ直ぐが外れたり。精度を高めていきたいですね」と反省点を挙げるも、この日のテーマにしていた「先に追い込むこと、決め球を低めに集めること」は、結果を見ればほぼ満点のピッチングだった。

この日の最速は149キロをマーク。昨年は「右膝に力が入らない」と本来のボールを投げ込むことが出来ずに手術を決断。2月のキャンプ頃は寒さの影響もあり「一進一退」を口にしていたが、暖かくなってきた近頃は不安もなくなってきているという。

世間はゴールデンウィーク。プロ野球は変則日程となり、普段は試合が組まれない月曜日の5月4日、ソフトバンクは本拠地ヤフオクドームでロッテと対戦する。先発ローテ枠にぽっかり穴が空くのだ。寺原はファームでしばらく中継ぎ調整を続けていたが、4月17日のオリックス戦(雁の巣)で3回無失点の後、中5日で4月22日の広島戦(由宇)で今季初先発し7回途中1失点と好投していた。この日の登板から「5・4」へは中4日となるが、3回で交代しており不安はない。まだ「寺原先発」は確定ではない模様だが、大きく前進したことは間違いなさそうだ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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