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「住宅街の池に観賞客続々」息を呑むほど美しい「大輪の花咲く蓮」見頃は7月の早朝「野鳥も飛来」藤沢市

ころんころライター(藤沢市)

【プライスレス藤沢】
~藤沢の魅力を再発見~

藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ。77カ所目は藤沢市鵠沼藤が谷にある『桜小路公園』の「第1はす池」「第2はす池」です。

地区内の湿地(沼)に「鵠(くぐい/白鳥)」が飛来したことが地名の由来と言われる「鵠沼(くげぬま)」。その「鵠沼」の住宅地の一角に、蓮(はす)の花や自然観察を楽しめる木道があります。

この木道に続く池が『桜小路公園』の「第1はす池」「第2はす池」。

今でこそ美しい蓮の花を楽しめる池ですが、ひと昔前はゴミの不法投棄や特定外来種による被害などで荒れ果てた状態に。「はす池の自然を愛する会」をはじめとした地域住民による長年の整備によって見事によみがえり、今の時期は多くの人を呼び寄せています。

まずは「舞妃蓮(まいひれん)」の咲く「第1はす池」。

「舞妃蓮」は、クリーム色がかった白い花に淡いピンクをほんのりぼかしたような色合い。花径は30センチほどもにもなります。2024年7月14日時点では、多くの花が見頃を過ぎた状態でした。

続く「第2はす池」。こちらは「誠蓮(まことはす)」がまさに見頃。

蓮の花は日の出とともにゆっくりと開花するため、そのようすを見に、早朝にもかかわらず次々と観賞客が訪れていました(筆者も9時前に足を運びました)。

カメラを構え写真におさめる人も
カメラを構え写真におさめる人も

「誠蓮」は八重咲き品種で色鮮やかなピンク色。花弁数が80枚から150枚以上になるものもあり、非常に豪華で見ごたえがあります。神秘的かつ幻想的なその姿は、息を呑む美しさですよね。

ちなみに「第1はす池」「第2はす池」ともに自然の生き物も豊か。

「コイ」「アオサギ」「カワセミ」「トンボ」のほか、さまざまな昆虫が集まっていました。運がよければ、可愛らしいカモの親子も出迎えてくれますよ。

目の前に飛来してきた「アオサギ」
目の前に飛来してきた「アオサギ」

補足情報ですが、蓮と言えば仏教によく登場する花ですよね。奈良県『東大寺』の大仏も「蓮台(蓮の花の台座)」に座っています。

蓮は不浄の泥のなかにあっても茎をのばし、非常に美しい花を咲かせるため「人間の煩悩に冒されず、迷いの中から悟りをひらくことに譬えられている」からなのだとか。引用元:いまさら聞けない…仏教豆知識「どうして仏様は皆蓮の花にすわっているの?」

しんどいことやつらいことの多い世の中でも、心の中に清らかな花を咲かせていたいものですね。花が咲けば、いつか実がなると信じて…。

まだつぼみも多く見られた「第2はす池」の「誠蓮」。もうしばらくは訪れる人を楽しませてくれそうです。

涼しい日の早朝に、ゆっくりと開花する蓮の花を見に出かけませんか?とても清らかな気持ちになれる場所ですよ。

基本情報
『桜小路公園』の「第1はす池」「第2はす池」
住所:藤沢市鵠沼藤が谷
※駐車場は無いため、行かれる際は公共交通機関をご利用ください。

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ライター(藤沢市)

湘南エリアの複数メディアや紙面、昭文社「まっぷるトラベルガイド」などで、記事執筆&撮影を担当。取材スポットは1000ヶ所近く。そんな取材後記や、徒然なるままのゆるゆる日暮らしを、Instagramに綴っています。ほわっとあたたかくなる「神奈川県藤沢市」の情報をお届けできたら幸いです。※「毎週日曜の20時10分」に約1週間分の記事をまとめてお届けする「LINEでの配信」がスタートしました。ご登録いただくと藤沢市の話題(特に美味しいもの情報)に困りません。

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