台風11号は西へ急カーブも、次々と熱帯低気圧が発生へ、週末には日本の南に北上も?
台風11号は西へ急カーブ
昨夜1日(日)午後9時にフィリピンの東で発生した台風11号は、あす3日(火)以降、西へ急カーブし、南シナ海を西進するでしょう。かなり発達する見込みですが、日本付近への直接の影響は、ほとんどない見込みです。ところが週末にかけて、日本の南海上は非常に騒がしい状態が続きそうです。
次々と熱帯低気圧が発生へ
タイトル画像の雲の様子をみると、台風11号とは別に熱帯低気圧が2つ発生中です。このうち日本のはるか東海上の熱帯低気圧は、越境台風となる可能性がありましたが(関連記事)、気象庁の最新の予想では熱帯低気圧のまま衰弱する可能性が高くなってきたようです。
一方、きょう2日(月)午前9時、小笠原の南海上で新たな熱帯低気圧が発生しました。この熱帯低気圧はあす3日(火)午前9時にかけて、ゆっくりと北上しますが、あさって4日(水)午前9時までには消滅する予想です。かわって、あさって4日(水)午前9時には、別の熱帯低気圧が小笠原の南海上で発生し、再び北上しますが、この熱帯低気圧もあまり発達傾向はみられず、小笠原から日本の東を指向する計算が多くなっています。
ところがこれで終わりではありません。次の熱帯低気圧が週末にかけて日本の南で発生する計算が多くなっています。
週末は熱帯擾乱が強まり、日本の南に?
上図は日本のGSMモデルとアメリカのGFSモデルの6日(金)午後9時の予想です。先述した台風11号や小笠原付近の2つの熱帯低気圧とは別の熱帯低気圧が日本の南から沖縄付近で顕在化し、モデルによっては、台風とみられるような勢力に発達する計算となっています。
諸外国を含む種々のモデルでは、熱帯擾乱が発生し、次第に発達する計算が多数を占めていますが、まだ進路の幅はとても大きくなっています。ただなかには日本付近にゆっくりと北上してくる計算もあり、台風10号と同様、非常にノロノロとした速度で近づく計算も出ています。今後の情報にご注意ください。