先月15日。一度記事にした、「藤沢駅」南口より徒歩3分の場所にお店を構える『SAZANAMI COFFEE（サザナミコーヒー）』。

店主兼バリスタの沢田さんが作る“SAZANAMI”の世界と、おススメの1杯「BITTERSWEET LATTE（ビタースイートラテ）」をご紹介しました。

参考記事：なぜここだけ混むの？開業からずっと客足が絶えない「奇妙なカフェ」店主のオススメに「え、何で？」藤沢市

今回は、まだほかのメディアが立ち入ったことのない「知られざる厨房」へと初潜入。人気カフェの舞台裏と癒しのスイーツに迫ります。

取材時、沢田さんに「僕のタカラモノがあるので、ぜひこちらへ」と案内され、写真右奥に写る「バックヤード（厨房）」へと踏み入った筆者。

そこで見たものは…

壁や業務用冷蔵庫などにびっしりと貼り付けられた「手書きの手紙」。よく見ると、子どもが書いたと思われるものもいっぱいあります。

「お客さんからもらった手紙が、僕の原動力となるタカラモノです」と沢田さん。（令和の時代に、人気カフェのバリスタのタカラモノが「手書きの手紙」？）

お客さんが、“デジタルメッセージでは表現しきれない”、あえて「手書きの手紙」で伝えたい事柄とは何なのでしょうか。沢田さんとお客さんの間で、一体何が起きているの...？

「うちは『カフェ』に違いないけど、今ここは、地域の人の生活の一部になっていて。多様な人同士が“お金や制度ではなく、温もりや優しさで交わる空間”なんです」（沢田さん）

開業からこれまでの日々を、時間をかけてていねいに積み重ねてきた沢田さん。

その中で、お客さんが抱えている事情や悩みに気付き、拾い上げ、受け止め、向き合い、時にお客さん同士をつなぐ役割も果たしてきました（エピソードは数知れず。お聞きになりたい方は店頭へ）。

無数の「手書きの手紙」に綴られていたのは、そんな沢田さんへの敬意と、特別な関係を感じさせるお客さんからの感謝の言葉。

デジタルメッセージでは表現しきれない「想い」を形にする手段、それが「手書きの手紙」で、沢田さんへの「ギフト」だったのですね。

便利で迅速なデジタルの世の中で、それとは違う温かみを大切にする“人が人を想うカフェ”『SAZANAMI COFFEE』。

今日は、心落ち着くひとときにぴったりな沢田さん手作りのスイーツ、「キャラメルソースのワッフル（アイスクリーム付き／600円）」をご紹介しますね。

オーダーを受けてからワッフルメーカーで焼く「キャラメルソースのワッフル」。

厳選した材料を使い甘さを抑えたワッフル生地に、自家製焦がしキャラメルソースとバニラアイスを絡めていただく至福のひと品です。午前中で完売することもあるため、ご注文はお早めに。

「次の夢は、“チーム『SAZANAMI』”を作ること」

『SAZANAMI COFFEE』の近い将来についてそう話す沢田さん。来年あたり新しいことも始まりそうな予感です。

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