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女子テニスの史上最強は、セリーナ・ウイリアムズ。全豪テニスで7回目の優勝&4大メジャー23回目の戴冠

神仁司ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト
全豪最多となる7回目の優勝をしたセリーナ・ウイリアムズ(写真/神 仁司)
全豪最多となる7回目の優勝をしたセリーナ・ウイリアムズ(写真/神 仁司)

テニス4大メジャーであるグランドスラムの初戦・オーストラリアンオープンテニス(全豪テニス)で、第2シードのセリーナ・ウイリアムズ(WTAランキング2位、アメリカ)が、2年ぶり7回目の優勝を果たした。1968年のオープン化(プロ解禁)以降では、セリーナの7回優勝(2003、2005、2007、2009、2010、2015、2017年)は最多となる。

セリーナは、オーストラリアンオープンで8回目の決勝進出を果たすと同時に、グランドスラムでは、現役最多となる29回目の決勝進出を果たした。

決勝では、第13シードのヴィーナス・ウイリアムズ(17位、アメリカ)との対戦となった。ヴィーナスは、セリーナの姉であるが、2人の対戦成績はセリーナの対戦成績は、セリーナの16勝11敗。グランドスラムの決勝では、セリーナの6勝2敗だ。

また、セリーナが35歳125日で、ヴィーナスが36歳226日、二人合わせて71歳351日で、1968年のオープン化(プロ解禁)以降のグランドスラムでは、最年長決勝となった。

決勝では、セリーナのまったく危なげない試合運びで、サービスエース10本を含むウィナーを27本打ち込んで、6-4、6-4で勝利してタイトルを獲得した。

この優勝によって、セリーナは、オーストラリアンオープンで最年長優勝者となったが(オープン化以降)、この記録は、全グランドスラムを通じても、最年長優勝記録だ。

そして、セリーナのグランドスラムタイトル数は23個となり、オープン化以降ではシュテフィ・グラフ(ドイツ)の22回を抜いて、最多優勝回数の新記録を打ち立てた。

「23回優勝できて、素晴らしい気分だわ。本当に長い間追い求めていましたからね」

こう語ったセリーナを、姉のヴィーナスは労った。

「セリーナが23回に到達できて、私もとても嬉しいわ。素晴らしい瞬間でした」

さらに、大会後のWTAランキングでは、アンジェリク・ケルバー(ドイツ)を抜いて、世界1位に返り咲くことも決まり、「ボーナスだわ。本当に知らなかったの」とセリーナは、新記録を達成したかけがえのない時間を楽しんだ。

今あらためて女子テニス史上おける最強選手は、セリーナ・ウイリアムズであることを、彼女自身が証明している。

ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト

1969年2月15日生まれ。東京都出身。明治大学商学部卒業。キヤノン販売(現キヤノンMJ)勤務後、テニス専門誌記者を経てフリーランスに。グランドスラムをはじめ、数々のテニス国際大会を取材。錦織圭や伊達公子や松岡修造ら、多数のテニス選手へのインタビュー取材をした。切れ味鋭い記事を執筆すると同時に、写真も撮影する。ラジオでは、スポーツコメンテーターも務める。ITWA国際テニスライター協会メンバー、国際テニスの殿堂の審査員。著書、「錦織圭 15-0」(実業之日本社)や「STEP~森田あゆみ、トップへの階段~」(出版芸術社)。盛田正明氏との共著、「人の力を活かすリーダーシップ」(ワン・パブリッシング)

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