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強烈な赤シャツ×黒パンツ 黄金期のオールドユニフォームでKIAが4連勝<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
赤×黒ユニで勝利のKIAナイン(写真:KIAタイガース/初報から差し替え)

20日の韓国KBOリーグは全5試合が17時開始のナイトゲームで行われました。

クァンジュKIAチャンピオンズフィールドのKIAタイガース-サムスンライオンズは、KIAが1-2で1点を追う2回裏、この回の先頭打者、8番チェ・ジョンヨン選手のプロ6年目での初アーチで同点に追いつきました。

さらに2死満塁として5番のユ・ミンサン選手が、ライトへ3号満塁ホームラン。KIAはこの回、2本のアーチで5点を挙げて6-2とし、そのままリードを守って勝利しました。KIAは4連勝。敗れたサムスンは3連敗です。

ユ・ミンサン選手は初回にタイムリーも放ち、この日5打点を記録しています。

◆「強烈な印象を与える、赤×黒ユニフォーム」

この日のKIAは「オールドユニフォームデイ」と銘打ち、前身のヘテがビジターゲームで着用したデザインを模したユニフォームを着用しました。

2001年8月にKIAに親会社が変わる以前、4連覇を含む9度の優勝を記録したヘテはソン・ドンヨルさんやイ・ジョンボムさんなど、数多くのスター選手を輩出。その当時のビジターユニフォームは上着が赤、パンツが黒でした。

1991年から99年の間に4年に1度、日本で行われた「日韓親善プロ野球スーパーゲーム」。その試合に出場したことのある、元日本ハム投手の岩本勉さんは先日、「韓国と言えば、あの時のヘテの赤い上着と黒いズボンのユニフォームは強烈やったわ」と思い出す程、強い印象が残っていると話していました。

◆「キウム、新助っ人内野手獲得」

キウムは先月末に退団となったテイラー・モッター内野手に代わる外国人選手として、アディソン・ラッセル内野手(前カブス)を獲得したと発表しました。

キウムのキム・チヒョン団長は球団を通して「走攻守、全ての面で能力が高く、メジャーリーグのオールスターに選ばれたこともあり、高いレベルを持っているのは明らか」と獲得理由をコメントしています。

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

SKワイバーンズとの2軍戦に、1番センターで先発出場し2打数1安打(二塁打)。3つの四球とサードのエラーで5打席すべてに出塁し、盗塁を1つ成功しています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇6月20日(土)の結果

・LG 2- 8 トゥサン(チャムシル)

 勝:パク チョンギ

 敗:ケリー

・キウム 9- 3 SK(コチョク)

 勝:キム サンス

 敗:ソ ジンヨン

・KT 0- 8 ロッテ(スウォン)

 勝:サンプソン

 敗:ソ ヒョンジュン

・KIA 6- 3 サムスン(クァンジュ)

 勝:イム ギヨン

 敗:ウォン テイン

・NC 3- 4 ハンファ(チャンウォン)

 勝:サーポルト

 敗:イ ジェハク

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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