低気圧急発達 東北道で再び吹雪も
先週1月19日、宮城県大崎市の東北自動車道で、車数十台が絡む事故がありました。この時は、強い西風が吹いており、その風によって雪が巻き上げられて「ホワイトアウト」が発生したことが、事故の原因とみられています。
あす29日(金)も、この時と同じくらいの強い西風が吹くおそれがあります。
低気圧が急速に発達
風が強まる原因は、日本海にある低気圧です。この低気圧が、あす29日にかけて急速に発達する予想です。日本付近は等圧線の間隔が非常に狭くなり、強い西風が吹くというわけです。
宮城県で29日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、海上で18メートル(30メートル)、東部の陸上で15メートル(30メートル)、西部で13メートル(25メートル)です。鉄道のダイヤなどが大きく乱れるおそれがあります。風の強い状態は、30日(土)にかけて続く見込みです。
吹雪で見通しが利かなくなることも
先週、古川をはじめとする大崎平野は、地吹雪の常襲地帯であると書きました(東北道事故 宮城県北部は地吹雪の常襲地帯 地形の影響も)。
今回は、積雪や気温の状況からみて、先週ほどの地吹雪ホワイトアウトというのは考えにくいですが、古川周辺は雪雲が流れ込みやすく、強い風と雪による吹雪というのは、十分考えられます。
周りに遮るものが何もないような道路では、見通しが悪くなり、車の運転に危険が生じる可能性があります。特に土地の開けた地域を走行する際には、スピードを落として、車間距離を十分とるなど、慎重な運転を心がけていただきたいと思います。