暖冬傾向でも…太平洋側は一発の大雪に注意 ~この冬の見通し~
昨日11月21日、気象庁から、12月~2月の冬の3か月間の長期予報が発表されました。現在、太平洋赤道域の東部~中部にかけての海水温が高くなる「エルニーニョ現象」が発生しており、その影響で、日本付近では偏西風が北へ蛇行する予想です。そのため、寒気の影響が弱まり、暖冬傾向になると予想されています。これは9月に発表された寒候期予報からほぼ変わっておらず、予想の確度は高いものとみられます。
太平洋側は一発の大雪に注意
冬の天候で気になるのは、雪が降るのかどうなのか。今回の3か月予報では、日本海側の降雪量は、西日本と東日本で「少ない」、北日本で「平年並か少ない」予想で、寒気の影響が弱いことと矛盾ありません。ただ、太平洋側に関しては、単純にはいかない側面があります。
太平洋側に雪を降らせる代表格といえば「南岸低気圧」です。本州の南岸を低気圧が発達しながら進むと、関東~東北太平洋側では大雪になる可能性があります。
そして、南岸低気圧が来ると、暖冬であろうとも大雪になることがあります。例えば、2015~16年の冬。この冬は全国的な暖冬になり、仙台でも冬の平均気温が平年差+0.9度の暖冬でした。ただ、これもあくまでトータルで見た時の話。1月中旬~下旬頃には一時的に寒気が流れ込み、そこに南岸低気圧も重なったため、仙台では積雪が最大14センチになる大雪に見舞われました。暖冬でも、こうした「一発の大雪」があるのが、太平洋側の特徴といえます。
この冬は低気圧が多く発生か
エルニーニョ現象が起きている時には、南から暖かい空気が流れ込んで、南岸低気圧の発生が多くなるとされています。今回の3か月予報でも、東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美では低気圧の影響を受けやすい予想が出ています。一時的な寒気の南下と低気圧が重なれば、大雪になることも十分ありえます。
ただ、長期予報では、残念ながら、個別の低気圧の進路まで予測できる精度はありません。低気圧の数は増えるかもしれませんが、それがちょうど雪のコースに当たるかどうかは別問題です。直前まで予測が難しい、言わば、出たとこ勝負のような形になることもありますから、毎日の予報をチェックしていただくことが重要です。
24日~25日は強い寒気で雪に
目先、24日(金)~25日(土)にかけて、強い冬型の気圧配置になり、上空には今シーズン一番の強い寒気が流れ込む予想です。北日本では日本海側を中心に雪が降り、平地でも積もる可能性があります。また、一部、太平洋側にも雪雲が流れ込み、初雪が観測される地点も出てくると思います。今後いつ来るかわからない一発の大雪に備える意味でも、タイヤ交換などは早めに済ませておきましょう。