商業施設やチェーン店ではなく、個人が営む飲食店でランチが食べたい！ 簡単そうでいて実は難しい、土浦のランチスポット事情。「食い物処　一源」は、そんなランチ難民の救世主。おいしい和食の定食が豊富で、一品料理もランチで楽しむことができます。

少人数利用でもバス送迎OK！右籾の住宅街に佇む和食店

土浦駅から車で約15分。鹿島（右籾）神社からは徒歩で約5分、国道48号線沿いに「食い物処 一源（以降「一源」）が建っています。お酒を楽しめる和食料理店で、帰りの運転を気にすることなくゆっくりと飲食を楽しんでほしいと、送迎サービスも行っています。

※送迎サービスは少人数でも利用可能（要事前予約）

広い店内は人数や希望に合った席を利用することができます。1～2名利用に最適なカウンター席付近にはテレビも完備されています。

カウンター席の後ろ側には座敷席もあります。手前は2名からテーブルをつなげての4名くらいまでの利用におすすめで、衝立（ついたて）で仕切られた奥の席には長テーブルが用意されていて、8～10名で利用することも。

個室タイプの部屋も豊富で、お祝い事や法事、宴会での利用にぴったりです。

昼でも夜でも注文できる定食メニューがすごすぎる！

送迎サービスがあって、席数も多いというだけでも十分に「一源」をおすすめできるのですが、それよりもなによりもメニュー数の充実ぶりがすごいのです。

上の写真は、その日おすすめの定食メニューが記されたホワイトボード。横書きでは足らず、途中から縦書きになっているのがおわかりでしょうか。しかも「アジ刺アジフライ」「刺身肩ロースしそ巻揚定（食）」など、1つのメニューに複数の料理名が盛り込まれています。

「いいネタが入ってきたら、そりゃ食べてほしいじゃない？　でも1種類だけで味わうのも飽きちゃうかなって。だから少しずつたくさん食べてもらいたくて。定食の名前も長くなっちゃうのよ」と笑顔で話すのはマスターの鈴木丈夫（すずきたけお）さん。寿司屋に従事していた経験もあって、おいしい魚を見る目は本物。調理方法も多岐にわたります。

自家製ダレたっぷりの「しょうが焼き定食」は必食！

数ある定食の中でも「一源」ならではの料理としておすすめなのが、しょうが焼き定食（880円）です。しょうが焼きにご飯、味噌汁、茶碗蒸し、漬物がセットになっていて、ご飯は白米か十五穀米を選ぶことができます。

なにがすごいって、このお皿からこぼれてしまうのではないかというくらいの「自家製ダレ」です。さまざまな食材を使って時間をかけて作るタレは、コクがあってお肉の旨みを昇華させる最高の引き立て役です。

ロース肉4枚を焼いた後にタレを絡めて仕上げています。贅沢に1枚をがぶりと味わうのもいいですが、私のおすすめの食べ方は、お箸で切り分けてタレをたっぷりと絡めたあと、ご飯にバウンドさせて口の中へ。行儀が悪いかもしれませんが、タレのおいしさもしっかりと楽しめます。

刺身とフライのハーフ＆ハーフもおすすめです

魚料理では、刺身とフライ、または天ぷらなど1匹の魚で2通りの味わい方が楽しめる定食が人気です。一番人気のアジ刺アジフライ（1210円　※ご飯、味噌汁、茶碗蒸し、漬物付き）は、そのメニュー名通り、新鮮なアジの刺身とフライをハーフ＆ハーフで味わえるのが魅力です。

アジの刺身は、寿司職人であったというマスターの包丁さばきが見事。肉厚なアジの旨みを存分に楽しめます。

アジフライはさくさくとした衣の食感が楽しい一品です。

どうですか、このほぐれたアジの身。火の入り具合も完璧で、おいしくないわけがありません。

一品料理はランチタイムでも注文できます

カウンター席に座ると、メニューの短冊が所狭しと貼られています。これらのメニューは、夜用の一品料理ですがランチの時間帯でも注文可能なのです。

短冊メニュー以外のメニュー表にある料理はすべて昼でも夜でも注文が可能だそう。お酒は飲めないけれど、一品料理を食べてみたいという方も気兼ねなく頼めるのはうれしいかぎりです。

サイドメニューとしてぜひ食べてみていただきたいのがれんこんつくね（600円）です。

見た目はお肉をたっぷりと使ったつくねですが、中には土浦名物のれんこんがごろっと入っています。ふっくらとしていながらコリッとした食感も特徴的で、鶏の胸肉やモモ肉に加えて軟骨も使っているから実現する食感です。タレはしょうが焼き同様の自家製ダレ。テイクアウトも可能なので、ぜひ一度ご賞味ください。これ、ハマりますよ。

土浦駅からは少し離れていますが、少し足を延ばすだけの価値のある一店です。

ひとりでも気軽に訪れることができるアットホームな雰囲気も魅力です！