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山川穂高の「40本塁打以上が3度」は歴代何番目に多いのか。最多は王貞治の13度

宇根夏樹ベースボール・ライター
40本塁打以上が3度の現役選手は2人(写真:イメージマート)

 今シーズン、山川穂高(埼玉西武ライオンズ)は、41本のホームランを打った。40本塁打以上は、3年ぶり3度目。2018~19年に47本と43本に記録し、今シーズンを含め、3度とも本塁打王を獲得している。いずれも、パ・リーグの他の選手に7本以上の差をつけた。2018年がリーグ2位と11本差、2019年が7本差、2022年は14本差だ。ちなみに、他のシーズンは、25本以上も本塁打王もない。

 40本塁打以上のシーズンが3度、あるいはそれよりも多い選手は、17人を数える。山川が17人目だ。

 王貞治は13度、タフィー・ローズは7度、野村克也山本浩二は5度ずつ、長池徳二門田博光は各4度。山川の3度は、他10人と並び、歴代7番目の多さということになる。

筆者作成
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 40本塁打以上が3度の11人中、これから4度目を記録することが可能な現役選手は、ともに埼玉西武でプレーしている、中村剛也と山川の2人だ。8月に39歳となった中村はともかく、今月下旬に31歳の誕生日を迎える山川は、40本塁打以上の回数をさらに増やしてもおかしくない。

 もちろん、中村も可能性はゼロではない。門田は、40歳のシーズン(6月30日時点の年齢)に、4度目の40本塁打以上を記録した。

 また、前年まで山川もその一人だった、40本塁打以上が2度は、11人いる。こちらの現役選手は、ネフタリ・ソト(横浜DeNAベイスターズ)がそうだ。山川と同じ2018~19年に、41本と43本を記録した。年齢は、来年2月に34歳となる。

 なお、中村と山川が、それぞれ3度目の40本塁打以上を記録したシーズンの年齢は、27歳と30歳だ。王と秋山幸二の3度目は25歳、門田、落合博満ブーマー・ウェルズアレックス・ラミレスの3度目は35歳。タイロン・ウッズの3度目は、36歳のシーズンだった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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