2022年のラインナップを通じてほぼ日手帳の本質を考えてみる
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みなさん、そろそろ来年の手帳きになりますよね。(え、はやい?)
こんにちは。デジアナリスト・手帳評論家の舘神龍彦(たてがみたつひこ)です。
今回は、ほぼ日手帳2022年版について。
手帳の楽しみをブランド内ですべて用意しているブランド
今回はほぼ日手帳の魅力はなんなのかを考えてみたいと思います。
結論から言えば、手帳の入門者に手帳のいろいろな楽しみ方を、提供することです。
それをほぼ日というブランドの中でやっているのがほぼ日手帳なのです。
ビジネスパーソンにも役立ち、日々デコった日記を趣味として楽しむユーザーの友ともなる。たとえば、これです。
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これはほぼ日手帳のブランドで提供されるヨシタケシンスケの各種アイテム。
手帳本体はもちろんスタンプや下敷き、ふせんなどの、手帳周辺の主要アイテムがこのヨシタケシンスケのキャラクターで揃えることができるのです。
キャラクターなどとコラボする手帳は珍しくありません。そしてこういう周辺アイテムまでも、用意しているブランドはあまりないはずです。
作品世界のキーをアイテム化
そしてこの「犬夜叉」。ご存じ高橋留美子の大ヒット漫画です。
![「犬夜叉」の各種アイテム。手帳本体、下敷き、スタンプ、ケースなど幅広い展開 (C)高橋留美子/小学館](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/tategamitatsuhiko/article/00128079/internal_1629779752234.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
ここ数年はこの高橋留美子の作品とのコラボがよくあります。たとえば昨年は「らんま1/2」だっと記憶します。で、これらがほぼ日手帳の各種サイズのカバー+本体として提供されているわけです。さらに、こんなアイテムもあります。
![スライダーケース(C)高橋留美子/小学館](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/tategamitatsuhiko/article/00128079/internal_1629779793189.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
これは「スライダーケース」です。このコマとか、その中の透明な部分は、マンガ劇中に登場する重要なプロットであることを踏まえて、デザインされています。
このように、単にキャラクターをあしらうのではなく、その作品世界やストーリーをきちんと押さえた上でアイテム化しているところが面白いところです。
日常の中にある「かわいい」に着目
近江屋洋菓子店は、株式会社ほぼ日の新しいオフィスがある神田の老舗洋菓子店。
その包装紙をモチーフとした、各種手帳やアクセサリーも今回新登場のアイテムです。 洋菓子店の包装紙は、日常の中にあるかわいいモノの代表だと思います。
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で、そういうものが実は我々の生活の中にはいくつもあり、それがつかの間心をうるおしてくれたりしています。
今回のほぼ日手帳でのこの展開は、新しいオフィスの地元へのリスペクトももちろんあるでしょう。そしてそれ以上に、こういう“日常におけるかわいい”の再発見であり、それをほぼ日ブランドとして活用(っていうとちょっと言葉堅いですが)なのだと思われます。
そのほか、やはり神田をモチーフとした松本大洋のイラストをあしらった手帳や周辺アイテム。いまやほぼ日手帳の定番となった「Mother」など、もはやコラボレーションの幅そのものがほぼ日のカラーとなっているような印象すらあります。
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吉田カバンとのコラボのポーチ
個人的に欲しいなと思ったのが、吉田カバンとのコラボしたポーチです。このブランドとのコラボももはや定番的ではあります。それでも、ほぼ日手帳のオリジナルのサイズに合わせ、こういうアイテムは物欲に訴えかけるものがあります。たとえば取っ手部分のホック。なくてもいいかもしれませんが、あると安心感が違いますよね。
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![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/tategamitatsuhiko/article/00128079/internal_1629780015145.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
内部も細かな仕切りがうるさくない程度にあって便利そうです。
これでもかと多彩な展開。その全体がほぼ日手帳
2022年版のほぼ日手帳はこれ以外にもいろいろなコラボアイテムがあり、本体だけの販売もあり、それにおまけもつき、また人気のカバーの抽選販売もありと、本当に盛りだくさんです。そしてこの全体こそがほぼ日手帳なのだと思えます。
一般の手帳のユーザーが見ているほぼ日手帳は、おそらく手元に買った1冊のみだと思われます。その一冊を丁寧に使うことが、そのユーザーの楽しみであるのに違いありません。そして一冊一冊のバックグラウンドには、こういう広い世界が広がっています。
そして、スタンプなりシールなりが欲しくなったとき、何らかのアイテムがそのブランドの中で必ずそろう。これがほぼ日手帳なのです。