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ホークス笠原の最多勝タイトル&最多Kが確実に! 山田は投手3冠=ウエスタン

田尻耕太郎スポーツライター
投手タイトル2冠が確実になった笠原

嘉弥真は11セーブでトップタイ

9月24日のウエスタン・リーグ。ホークスはタマスタ筑後でタイガースと対戦した。また、試合後にはウエスタン優勝の表彰式が行われた。

試合後にペナント授与が行われた
試合後にペナント授与が行われた

【9月24日 ウエスタン・リーグ タマスタ筑後 2793人】

阪神     100010200 4

ソフトバンク 00300220× 7

<バッテリー>

【T】●守屋(6勝6敗)、岩田、島本――小豆畑、岡崎

【H】○笠原(9勝4敗)、山田、岡本、バリオス、S嘉弥真(3勝3敗11セーブ)――斐紹

<本塁打>

なし

山田は投手3冠をほぼ手中に
山田は投手3冠をほぼ手中に

<戦評>

ソフトバンク先発の笠原が9勝目。リーグ最多勝争いのトップに並んだ。また、山田大樹は1回無失点で、規定投球回数をクリア。防御率1.49で最優秀防御率、さらに最多勝と最高勝率の投手3冠をほぼ確定させた。さらにリリーフの嘉弥真が11セーブ目を挙げて、リーグトップタイに立った。

打線は3回に金子圭のタイムリーと上林の2点三塁打で逆転。6回にはカニザレスのタイムリー二塁打などで追加点を挙げるなど活発だった。(了)

笠原大芽、成長実感4年目に投手2冠

ホークス笠原大芽が最多勝タイトルを確実にした。5イニングを予定に先発。「あまり調子は良くなかった」と言ったが、2失点でまとめた。味方打線の援護もあり9勝目。同僚の山田大樹、タイガースの秋山拓巳と並ぶリーグトップに立った。試合後の若鷹スピーチでファンに直接報告すると、スタンドから拍手喝采を浴びた。

「奪三振は意識している」

その後の取材では「5イニングと決まっている中で勝ち投手になれてよかった」と笑顔。また、この日は6三振を奪って今季118奪三振とした。2位を30個差も引き離した。「三振は意識して投げています。今季は勝負球のスライダーの精度が高まった」と手応えを口にした。一方で「もっと強い球を投げられるように」と課題をあげた。今シーズンの最速は145キロをマークしたが、球速にはバラツキがあった。130キロ台しか出ない試合もあった。

「常時140キロ台中盤を出せるように」

それでも自信をつかんだ大事な4年目。来季こそ1軍デビューを果たすべく、鍛えの秋を過ごすつもりだ。

育成の金子将が公式戦初ヒット

記念ボールに塚田が文字を書き入れた。「それも嬉しかった」
記念ボールに塚田が文字を書き入れた。「それも嬉しかった」

育成選手の金子将太が公式戦初スタメン。「9番レフト」で出場し、第3打席でレフト前ヒットを放って公式戦初安打も記録した。

試合前から緊張感たっぷりの表情。「正直、試合のことを覚えてないくらい」と頭をかく。2軍戦はパ・リーグTVで録画を見ることが出来るとあって「飽きるくらい見返します。嬉しすぎて」とニコニコ顔だった。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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