デビューから21連勝中のWBCミドル級13位
WBCミドル級13位、同IBF15位のポーランド人ファイター、フィオドル・チェルカジン(26)が米国での第2戦を判定で勝利し、デビュー以来21連勝をマークした。
対戦相手は22勝(17KO)5敗1分けのジャマイカ人、ナサニエル・ギルモア(34)。
身長185cmのチェルカジンは、5cmの差を上手く生かしてギルモアを懐に入らせない策を取る。初回から距離を意識して戦った。
ただ、接近戦では腰が高く、パワー不足も見せることとなる。コンビネーションの回転も速くはなく、鋭さが無い。
とはいえ、98-92、99-91、99-91で白星を挙げた。
勝者は言った。
「試合をコントロールしていたのは僕だね。ギルモアにはスピードがあった。彼は僕を捕まえようとしたけれど、距離を保ったんだ。それが自分のスタイル。時々、強いパンチを入れたよ。
大舞台に上がりたい。世界戦に繋がる道がほしいね。今回も3週間で準備できたよ。前進あるのみさ」
敗者も話した。
「今夜はちょっとスロースタートになってしまったね。コンビネーションを有効に出せなかった。彼はアウトボクシングを徹底し、ポイントを稼いだね。何度かいいパンチをもらったが、ダメージは無い。まぁ、俺の夜じゃなかったな」
米国に進出したポーランド人ボクサーというと、元統一ヘビー級王者リディック・ボウに反則を繰り返して失格負けを食らい、同レノックス・ルイスに95秒で派手にKOされたアンドリュー・ゴロタや、デビューから20連勝(15KO)して世界ヘビー級4位まで上ったアダム・カナッキが挙げられる。両者は共に、世界王者にはなれなかった。
チェルカジンは3度目ならず「3人目の正直」になれるか。