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【いわき市】本格的な沖縄料理が味わえる貴重なお店。こだわりの「沖縄すば」は絶品です!

SMILE AGAINいわきのグルメを追い求める保険屋(いわき市)

どうも、いわきのグルメを追い求める保険屋 SMILE AGAIN です。

今回ご紹介したいお店は、JR湯本駅のすぐそばにある「沖縄すば」の名店「A家食堂」さん。

「沖縄すば」は入力ミスではありませんよ。

なんで「沖縄そば」じゃなくて「沖縄すば」なのかって?

そこには店主の沖縄料理に対する、強い思い入れがあるからです。

もともと「A家食堂」の店主である岩立さんはいわき市出身。

そんな岩立さんが心酔した「沖縄料理」には、沖縄に移住して本格的な修業を積んだ人にしかわからない、本土にはあまり伝わっていない数多くの伝統的な部分がありました。

その1つが「沖縄そば」。

「沖縄そば」とは沖縄県内で製造され、沖縄生麵組合に加盟した製麺所で作られたものだけが「沖縄そば」と認められます。

「A家食堂」さんの「沖縄すば」は、本場沖縄の「沖縄そば」とまったく同じ作り方。

ただ、その麺はいわきで製造しているため、厳密に言えば「沖縄そば」とは呼べないことになります。

岩立さんはそのことを十分理解しているからこそ、作り方は同じでもあえて「沖縄そば」の表記は使わず、「沖縄すば」と呼ぶことにしたのです。

本場の「沖縄そば」の美味しさを知っていただくために。

そんな沖縄料理へのこだわりから生まれたのが、「A家食堂」さんの「沖縄すば」。

ストーリーを聞いただけで、食べてみたくなりませんか。

私もお伺いしてさっそく数あるメニューの中でも、一番人気の「A家すば」1,200円(税込1,320円)をオーダーしてみました。

「A家すば」とは三枚肉(豚バラ)・ソーキ(スペアリブ)・てびち(豚足)と、「沖縄すば」を代表する具材がすべてトッピングされた贅沢な一杯。

この一杯で「沖縄すば」がすべて伝わるような、「A家食堂」さんの代表的なメニューです。

お店の雰囲気を感じながらしばらく待っていると、やってきました「A家すば」が。

三種類のトッピングがかなり印象的な、見応えのある一杯に仕上がっています。

さっそく一口目。

麺を持ち上げた瞬間、ちょっと太めで固い食感のような麺に見えますが、口に運べばそのイメージはガラリと変わります。

ツルツルでモチモチした食感。

噛み締めるという感覚よりも、のど越しを味わったほうが楽しめる味わい深い麺です。

しかもこの麵は独特の風味がありますね。

本日の麺は、通常プラス50円の有料オプションで提供される「モリンガ麺」ということもあり、味わったことのない麺の風味が伝わります。

初めて食べましたが、食べにくさなどはまったく感じません。

どちらかというと、素直な風味の日本そばに近いような味わい。

品の良い香草が鼻を抜けていくような爽快なニュアンスです。

スープもあっさりしていて、クセのない出汁の味わいがいいですね。

麺との相性もよく飽きの来ない味わいと相まって、いくらでも食べられそうなイメージになりました。

また、しっかり煮込まれた三枚肉・ソーキ・てびちもイヤな部分は一切感じられず、麺といっしょに引き上げれば、それぞれの特徴的な食感とともに肉の美味しさが加わることでしょう。

途中で「島とうがらし」を振りかけてみました。

全体的に華やかな風味と後味に辛みが加わり、ちょっとした味変も楽しめます。

最後までしっかり「沖縄すば」の大胆さも繊細さも味わいながら、満足したところで店主の岩立さんからお知らせがありました。

じつは、お店にお伺いした日は3月11日。

そう、東北の太平洋側の人々にとって忘れることのできない、あの東日本大震災から12回目の3月11日です。

岩立さんは東日本大震災から12年目にあたる3月11日に、供養の意味を込めて東京から沖縄の伝統芸能「エイサー」の踊り手たちを手配していました。

せっかくなので、夕方まで待って本場沖縄の「エイサー」を拝見することに。

「エイサー」とは沖縄で旧盆の最終日におこなわれる、先祖をあの世に送り出す念仏踊りの一種です。

作法や音色は違いますが、いわき市でお盆におこなわれる「じゃんがら念仏踊り」に近い部分がありますね。

三味線と太鼓の音色、そして踊り手の大きな動きが特徴的な、念仏踊りといってもどこか陽気な印象を感じるところが沖縄らしさなのかもしれません。

東日本大震災から12年目を迎えた本日ですが、「沖縄すば」も体験したうえ滅多に見られない「エイサー」も拝見したことで特別な1日となりました。

沖縄料理といっても一風変わったクセのある料理ではなく、どなたにもこの美味しさは伝わることでしょう。

特に「沖縄すば」は、ぜひ味わってほしい一杯ですね。

このこだわりの美味しさは、きっと「A家食堂」さんでしか味わえませんよ!

追伸、

3月13日(月)から3月16日(木)までは沖縄への食材買付け予定のため、お店はお休みとなります。

「サーターアンダギー」も美味しいですよ。

お土産にどうですか?

沖縄すば・沖縄料理のお店「A家食堂」
住所:福島県いわき市常磐湯本町天王崎38
営業時間:11:00~15:00(ランチタイムの営業は土日祝日のみ)
     17:00~24:00(ラストオーダー23:00)
定休日:水曜日・第三日曜日・日曜夜
電話番号:0246-84-7420
A家食堂

いわきのグルメを追い求める保険屋(いわき市)

福島県いわき市で保険屋を営む傍ら、本業そっちのけでいわきのグルメを追い求めるミドルエイジ。東日本大震災も新型コロナも乗り越えた「いわきの今」をお届けします。

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