友近さん(本人)、「水谷千重子」(および、「西尾一男」)を商標登録出願
ツイッターの商標速報bot経由で知りましたが、9月25日に、芸人の友近さんが本人名義で「水谷千重子」の商標登録出願をしていました(出願人、友近由紀子というのはほぼ本人確定と思われます)。なお、現時点では特許情報プラットフォームのデータベースにはまだ反映されていません。
言うまでもなく、「水谷千重子」は友近さん演じる架空の演歌歌手キャラであり、グッズ展開等を考えると商標登録しておくのは理解できますが、事務所(東京吉本)名義ではなく、個人の出願なのがちょっと気になります。
なお、友近さんの別の持ちネタである架空のおっさんキャラ「西尾一男」も同様に出願されています。
一般に、このような人名とみなされる商標を出願すると同姓同名の人の許諾が必要とされることがあります(関連過去記事「大勝軒による「山岸一雄」の商標登録出願が拒絶に」)。また、歌手名とみなされる芸名をCDや音楽の演奏等を指定して出願すると「商品の質を表わすにすぎない」という理由で拒絶になることがあります(関連ブログ記事「LADY GAGA商標登録拒絶にある結構深い問題」)。なので、これらが無事登録されるかどうかは何とも言えません。
しかし、やはり気になるのは、事務所名義ではなく、個人名義での出願であるところです。ちなみに、吉本所属の芸人さんでも、ダウンタウン等は事務所名義で登録されています。個人名義での商標登録出願というと、吉本ではないですが、堂本剛さんのケースが思い出されます(関連過去記事)。
たいした理由ではないのかもしれませんが、理由等の推測は自分の専門領域ではないので、ここでは商標に関する事実関係をご紹介するに留めておきます。