松重豊主演の深夜番組『孤独のグルメ』が韓国で爆発的な注目を集めているワケ
深夜番組ながら高い人気を誇る『孤独のグルメ』。松重豊が扮する“井之頭五郎”が全国各地で食事をし、さまざまなグルメに出会うという物語だ。
現在、シーズン7が放送されているほどの人気ドラマだが、先週金曜日深夜に放送された第8話の終盤には井之頭五郎が韓国出張に出掛けることが予告された。
井之頭五郎にとっては2度目の海外出張で、韓国進出は初めだ(前回は2015年の台湾出張)。
実はお隣・韓国でも『孤独のグルメ』は大きな注目を集めている。5月上旬に“井之頭五郎”が韓国に現れたからだ。
「韓国でも聖地巡礼できる」
当時、ネット上では撮影中の松重豊の写真が次々と上がり、韓国のファンらは「五郎さんが食べたお店はこれから繁盛するだろうね」「これで韓国でも聖地巡礼できるようになった」などと書き込んでいたという。
(参考記事:ドラマ『孤独のグルメ』韓国上陸にファンが興奮隠せず 「韓国でも聖地巡礼できる」)
その熱は冷めることなく、現在も「『孤独のグルメ』が立ち寄ったお店に行ってみると…」(『朝鮮日報』)といった記事があったかと思えば、「『孤独のグルメ』韓国撮影、日本の訪韓ブームにつながるか」(『ニューシス』)といった記事が出ているほどだ。
韓国メディアによれば、松重豊も「このドラマが韓国でこれほど認知度があるとは驚いた」と話していたという。
人気女優も特別出演で注目度UP
実際に『孤独のグルメ』は以前から韓国で知られており、現在はシーズン6が放送されている。2015年のシーズン5にいたっては、日本より1時間遅れの“ほぼ同時放映”が行われていたほどだ。
また最近になって、今回の『孤独のグルメ』韓国出張編にはアイドル出身で現在は女優として活躍しているパク・チョンアが特別出演するということも報じられている。
(参考記事:【画像あり】アイドル出身!! 『孤独のグルメ』に出演した韓国女優パク・チョンア、成長の記録)
ますます注目度が上がっているわけだが、日本で放映中のドラマが韓国で人気を博した例といえば、TBSドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が思い浮かぶ。
当時、韓国ではケーブルテレビ局のチャンネルWで放映されていたのだが、日韓放映の時間差を少しでも短縮しようと、毎週金曜日には最新話を字幕なしバージョンで放映していたほどだ。
その後にとある韓国ドラマが『逃げ恥』とストーリーや構成、登場人物などに共通点が多いとしてパクリ騒動もあった。
その騒動自体は決して褒められたものではないが、韓国における『逃げ恥』人気が伝わるエピソードだろう。
ただでさえ、韓国では近年、日本のドラマがリメイクされて放送されることも多いが、日本のドラマがそのまま人気を博しているというのも、興味深いところだ。
(参考記事:何かと日本を意識する韓国テレビ業界がそれでも日本ドラマをリメイクしたがる理由)
いずれにしても『孤独のグルメ』韓国出張編は、日韓で注目を集めることだろう。6月1日の放送が今から楽しみだ。