【札幌市中央区】フレンチ・カフェ「オーバカナル」から眺める赤れんがテラスは絶景!
若い頃、フランスで音楽を習い、パリや東京のフレンチコミュニティの中で生活していた私にとって、やはり「フレンチ・カフェ」はなくてはならない、心の故郷です。
フレンチカフェの特徴は、やはりテラスがあるような開放的な空間の中で、コーヒー一杯から食事、デザート、バータイムまで、なんでも楽しむことができる場所。友情を育んだり、読書などの個人の趣味に没頭もできたり、と幅広い使い方ができます。
元々南フランスのアヴェロン県の人々などが、パリで頑張る同胞のために生活必需品やワイン、コーヒーを出した場所、「カフェ」はフランスの魂です。20世紀の半ばに流行した、カフェを描いたら抜群だったクロード・ソーテ監督の映画「ギャルソン」や「冬の心」(邦題は「愛を引く女」)の中のカフェシーンにときめき、涙した方も多いのではないでしょうか?少なくても私はそうでした。
そんな私にとって、1995年に原宿にできた「オーバカナル」の1号店は、本当に「聖地」であり「日常空間」でした。パリでは「カフェ・カセット」をはじめとしたサンジェルマン、あるいはバティニョルのカフェ達、そして東京では「オーバカナル」には何回行ったかわかりません。
そんな、「オーバカナル」が少し前についに札幌にもできた!ということで、それからはかなりの頻度で通っています。私は仕事の関係で月の半分は東京にいますが、その時は主に高輪の店に出没しています。
札幌の「オーバカナル」は、赤れんがテラスに面しているというのが大きな特徴です。この北海道で一番古い舗装が施された歴史的な広場に面したテラスを眺めたり、くつろいだりできるのは最高です。
今回は、抜けるような青空の下、オレンジのパラソルが、店内の磨き抜かれたテーブルに見事に反映しましたので、慌てて写真を撮りました。午後2時くらいの出来事です!
私は札幌でも高輪でも、このカフェに来ると、「サラダ・ニソワーズ(ニース風サラダ)」を頼むことが多いのですが、今回はリモナード(レモネード)と一緒にオーダー。テーブルの上に反射したオレンジ色を楽しみながら、遅めのランチを楽しみました!
先ほども書いたように、フレンチカフェの最大の魅力のひとつが、幅広いメニュー構成。ですのでもちろん、シンプルにカフェタイムを楽しむこともできます。
これは先月の訪問時のカフェタイムの写真。「オペラ」とコーヒーの組み合わせは、本当に贅沢です。このケーキは1955年にパリ・オペラ座(オペラ・ガルニエ)の豪華さにヒントを得て発明された層構造のチョコレート(ショコラ)やコーヒークリームが特徴です。(ちなみに、その当時のパリ・オペラ座のオーケストラのソロホルン奏者が私の先生である、リュシアン・テヴェ先生でした。)
このカフェの「オペラ」は、各層のクリームに凝っていますし、表面のショコラがこれもまた磨かれた漆黒の鏡のようですので、
「オペラ」にも外光が反射していますね!
もちろん「サラダ・ニソワーズ」に、カラフのワインや「パテ・ド・カンパーニュ」をつけても良いですし、
きちんと食べたいときにはしっかりとフランスの国民食「ステック・フリット」(フライドポテト付ステーキ)もオーダーできます。
今回はあまりにもテラスの反射がきれいだったので、取り急ぎそれをお伝えしました。「オーバカナル」のフレンチカフェの定番をきちんと守ったメニューの数々は、また数回に分けて、今後ご紹介してきますね!