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オムライスもできる!?普段のご飯メニューを常温保存食品で作ってみた2<備蓄向け食品で簡単に楽しく!>

ツジくるめライター
ふとした時に食べたくなる、卵を使ったご飯メニューに挑戦!

“もしもの時”に限って恋しくなりそうな、食べ慣れている普段のご飯メニュー。常温保存可能な備蓄向け食品を使って、前回は3品チャレンジしましたが、ほかにも「これも食べたくなるかも」と思ったメニューがあります。

それは「親子丼」と「オムライス」。お店で味わうだけでなく、家庭の味としても日本の根付いているこの2品は、日常生活の中でも、ふとした時に食べたくなることがあるのではないでしょうか。

ただし、特に“もしもの時”には、卵が手に入るとは限りません。備蓄向け食品で簡単に作ることができれば、食べたい時に食べることができる!ということで、本来の味や食感にできるだけ近いものを目指して、この2品にチャレンジします!

前回同様、パックご飯は「アイラップ」に入れて湯せんします
前回同様、パックご飯は「アイラップ」に入れて湯せんします

1.玉ねぎたっぷり「親子丼」

卵を使ったご飯メニューの中で、すぐに思い浮かんだのが「親子丼」です。鶏肉を優しく包むとろとろ玉子がたまらない!食べるとほっこりした気持ちになる、そんなご飯メニューのひとつではないでしょうか。そこで、どんな食品を使えば卵を使わず作れるかを考えてみました。

ご飯に焼鳥の缶詰をのせて、フリーズドライのたまごスープをかければ、簡単に「親子丼」風が作れそうです。 ただ、たまごスープをかけるだけでは、いわゆる「つゆだく」になり過ぎるかなと。さらに筆者自身が親子丼を作る時のように、玉ねぎもたっぷり入れたいと思いました。

そこで、たまごスープに使う熱湯を商品表示より少なめに調節し、玉ねぎチップスを加えることで、つゆだく過ぎない「玉ねぎたっぷり親子丼」ができるのではと考え、材料となる食品をそろえて作ってみました。

焼鳥の味がしっかりなので、たまごスープは塩分30%カットで
焼鳥の味がしっかりなので、たまごスープは塩分30%カットで

パックご飯を湯せんで温めたら、ご飯が入っていたトレイに袋ごとのせておきます。次に205mlの紙コップに「たまごスープ」1個を入れて、あらかじめ沸かして保温ポットに入れておいた熱湯を、約110ml(商品表示は160ml)を注ぎます。

「ダイソー」の紙コップに合わせてマスキングテープで目盛を作成
「ダイソー」の紙コップに合わせてマスキングテープで目盛を作成

次に「たまねぎチップス」約8gを「アイラップ」に入れて、外側から割りばしでつつきながら少し粗めに砕いていたら、「たまごスープ」の中に混ぜ込みます。

袋の上から割りばしでトントン。袋が破れないように注意!
袋の上から割りばしでトントン。袋が破れないように注意!

「たまねぎチップス」が「たまごスープ」の水分を吸収して少し大きくなるまで、混ぜておきます。そして、次に温めたパックご飯の上に、1缶分の「やきとり」をタレとともにのせます。

ご飯にのせたら、割りばしで全体に焼鳥を散らばせます
ご飯にのせたら、割りばしで全体に焼鳥を散らばせます

その上に「たまごスープ」と「たまねぎチップス」を混ぜたものをかけたら、できあがりです!

かなり玉ねぎたっぷりな親子丼に
かなり玉ねぎたっぷりな親子丼に

早速食べてみると、親子丼ならではのとろとろ玉子に近い感じと、たまねぎ感も楽しめます。塩分控えめ「たまごスープ」の優しい味わいの中に、焼鳥のしっかりした味付けがいいアクセントに。一般的な親子丼にワカメは入っていないと思いますが、うま味と彩りアップということで、筆者的にはアリだと思います。

そして、個人的にとっても気になっていた「つゆだく」問題ですが………ご飯にほどよくしみ込む程度に仕上げることができました!

筆者の理想とほぼ近い状態にできました!
筆者の理想とほぼ近い状態にできました!

玉ねぎの辛みを少し感じるのも、いいアクセントになるのですが、苦手な方は「たまねぎチップス」を少なめに入れてみてください。

それでは「たまねぎたっぷり!親子丼」で使う材料のまとめです。

<玉ねぎたっぷり「親子丼」(1人前)材料>
・国産こしひかり(1袋10個入/テーブルマーク)………1個
・やきとり たれ味(75g/ホテイフーズ)………1缶
・クノール たまごスープ塩分30%カット(1袋5個入/味の素)………1個
・熱湯(たまごスープ用)………約110ml
・たまねぎチップス(30g入/トップバリュ)………約8g

ホテイの「やきとり」は、今回使用した「たれ味」以外も販売しているので、そのほかの味で作るのもいいかも。お好みの商品で試してみてください。

「塩味」や「柚子こしょう」も試してみたいですね
「塩味」や「柚子こしょう」も試してみたいですね

2.味はしっかり「オムライス」

次は「オムライス」づくりです。チキンライスは「もしもの時に作れるのはどんなもの?いろいろプチおにぎりを作ってみた」記事でも使用した、キッコーマン「まぜるだけでチキンライス」で作れるとして、オムライスになくてはならないオムレツ部分を、卵を使わずどのように作るかです。

まず考えたのは親子丼と同じく、味の素「クノール たまごスープ 塩分30%カット」を少なめの熱湯で作ってかけること。温めたパックご飯1個に対して「混ぜるだけチキンライス」を1/2袋混ぜたら、「たまごスープ」1個に商品表示よりかなり少なめ60mlの熱湯を注いで混ぜてから、チキンライスにかけてみました。

う~ん。玉子部分が少ないし、ワカメは違和感あり???
う~ん。玉子部分が少ないし、ワカメは違和感あり???

しかし、見た目が「オムライス」とはかけ離れています。玉子はとろとろですが、ワカメが入っているからなのか、雑炊とリゾットの間という味わいになりました。これはこれでおいしいのですが、「オムライス」からはかけ離れてしまいました。

そこで、オムレツ部分をどうするか再び考えて、「ポリ袋を使った炊飯に挑戦!炊いたご飯で「ちらし寿司」を作ってみた」記事で使用した、王丸「錦糸たまご」を使ってみようと思いました。これなら、薄焼き玉子で包んだようなオムレツの味わいは表現できるかも!?ということで、材料をそろえて再び作ってみました。

ケチャップもあったほうがいいかなとミニパックを用意!
ケチャップもあったほうがいいかなとミニパックを用意!

あらためまして、温めたパックご飯に1個に対して「混ぜるだけチキンライス」小分け袋の1/2を混ぜたら、王丸「錦糸たまご」1/2袋をチキンライスの上全体を覆うようにのせます。

この段階ではちらし寿司感のほうが強いですが………
この段階ではちらし寿司感のほうが強いですが………

そして、カゴメ「トマトケチャップ」を上からかければ………なんとなくオムライス感ある仕上がりになりました!

乾燥パセリをふりかけると、よりオムライス感あり!?
乾燥パセリをふりかけると、よりオムライス感あり!?

見た目は少々違和感があるかもしれませんが、口の中に入れてみると、しっかりオムライスの味わいが楽しめますので、一度試してみていただければと思います。

ということで、こちらも使った材料のまとめです。

<味はしっかり「オムライス」(2人前)材料>
・国産こしひかり(1袋10個入/テーブルマーク)……… 2個
・まぜるだけチキンライス(63g×2袋入/キッコーマン)………1袋(63g)
・王丸 錦糸たまご(40g/キューピー)………1袋
・トマトケチャップ(12g×10個入/カゴメ)………2個(12g×2)
・ドライパセリ………適宜

今回チャレンジしたご飯メニューは、「作るのは面倒だけど、どうしても食べたい!」なんて時にでも、このような食品があれば、すぐに作ることができます。使用した材料は購入から賞味期限までだいたい半年以上、短いものでも約2ヶ月ほどありましたので、ローリングストック用にも向いているのではないかと思います。

分量などはお好みで調整して大丈夫ですし、使う食品も皆さんの身近で入手できるものでOK!“もしもの時”のシミュレーションのためにも、機会があればぜひお試しください。

ライター

フードに関わる職歴を生かして「備蓄食グルメ」にチャレンジ!街中で気軽に買える備蓄向け食品で“もしもの時”はもちろん、普段の生活にも役立てることができそうなパパッと簡単なひと品を、実際に作ってレポートします!

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