マルチ大陸寒波 東京、アメリカ、ヨーロッパ大雪同時発生
今日(18日)東京で今季初の積雪となった。東京の年平均降雪日数は約10日だが、5センチ以上の雪が積もるのは、年に1.4日と比較的珍しいことである。
午後は太陽も出て天気が回復したが、明日の道路の状況が今日以上に恐ろしくなる事は必至である。明日朝の予想最低気温は1度、これは地上から1.5メートルの気温なので、地面の温度は氷点下となる。道路に残るシャーベット状の雪は、ものの見事に凍るであろう。実際、雪の日よりも、その翌日により多く転倒事故や交通事故が起きるとも言われている。足元に十分気をつけて移動されたい。
この雪をもたらした低気圧は、発達を続けながら、明日には北海道の東の海上に到達する見込みだ。となると、大陸からの冷たい空気を呼び込んで、日本は寒気にすっぽり覆われ、北日本から西日本の日本海側では、とんでもない大雪となる。予想される降雪量は、明日(火曜)夕方までの24時間で北海道や北陸地方で最大100センチ、最大瞬間風速は北海道で40メートルに及び、猛吹雪となる。そして、大雪は水曜日も続く。
アメリカ・ヨーロッパでも大雪
ところで、大雪・寒波は日本だけの話ではない。北極からの寒波が、アメリカとヨーロッパ大陸にも流れ込んでいるために、アメリカ五大湖、ヨーロッパ東部などで大雪が降っている。
これらの場所に共通するのは、今冬の始めは、冬をスキップしたかのような、温暖な天候に恵まれていたことである。例えば、東京は12月から1月上旬にかけて史上最も暖かかった。またニューヨークは、これまでで最も暖かいクリスマスイブを経験した。そして、モスクワも12月異常な暖かさとなった。
季節外れの暖かさに慣れきった体に、突然の寒波はこたえる。日本では週末にかけて気温が低い状態が続き、来週にはより寒さが厳しくなりそうだ。ようやく冬本番に突入した。