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大谷翔平が継続中の「34試合連続出塁」より長い、球団歴代トップ5の顔ぶれとストリークの長さは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Apr 11, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、昨年9月11日から、34試合続けて塁に出ている。このストリークは、安打、四球、死球のいずれかによる出塁が、1試合に少なくとも1度はあるということだ。

 4月12日の試合前に、エンジェルスがリリースしたゲーム・ノーツによると、大谷の34試合連続出塁は、継続中のストリークのなかでは、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)の44試合連続出塁に次ぎ、メジャーリーグで2番目に長いという。また、エンジェルスの球史においては6位タイに位置し、今日の試合で出塁すると、5位のショーン・フィギンス(2007年)に並ぶ、と記している。前日のリリースによれば、大谷が並んでいるのは、リー・トーマス(1962年)だ。

 大谷は、4月12日の試合には出場しなかったので、ストリークは伸びていないものの、途切れてもいない。一方、ジャッジは、3打数0安打ながら、3打席目に四球を選び、45試合連続出塁とした。

 フィギンスと大谷の上にいる、エンジェルスの4人は、見落としがなければ、63試合連続出塁のオーランド・カブレラ(2006年)、40試合連続出塁のマイク・トラウト(2013年)、36試合連続出塁のチリ・デービス(1995年)とエリック・アイバー(2011年)だ。カブレラのストリークは、群を抜いて長い。

 ナ・リーグとア・リーグで、カブレラよりも長いストリークの選手は、延べ3人しかいない。ジョー・ディマジオが1941年に74試合連続出塁、テッド・ウィリアムズは1941~42年に73試合連続出塁と1949年に84試合連続出塁だ。

 ディマジオのストリークは、56試合連続安打を含んでいる。こちらは、連続出塁の2試合目にスタートした。ウィリアムズのストリークの「短いほう」は、73試合連続と74試合連続のどちらなのか、今ひとつ判然としないが、長いことに変わりはない。

 なお、日本人メジャーリーガーの最長は、イチローの43試合連続出塁(2009年)だ。対象をアジア出身に広げると、さらに長いストリークの選手もいる。韓国出身のシンス・チュー(当時テキサス・レンジャーズ/現SSGランダース)は、2018年に52試合連続出塁を記録した。その後、出身がどこかを問わず、このストリークが50試合に達した選手はいない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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